福島第1原発 圧力弁開放へ=2号機は冷却機能停止 微量の放射能、外部放出の恐れ
2011年 03月 12日
圧力弁開放へ=2号機は冷却機能停止―
微量の放射能、外部放出の恐れ
時事通信 3月12日(土)4時15分配信より
三陸沖の大地震で被災し、
運転を停止した
東京電力福島第1原発(
福島県大熊町、双葉町)1~3号機について、
東電は12日未明、
原子炉格納容器の弁を開放し、
内部の圧力を逃がす操作を行うことを決めた。
微量の放射性物質が
大気中に放出される恐れがある。
半径10キロ以内の住民は
11日夜までに避難・屋外待機しており、
安全性は保たれるという。
政府は11日、
原子力災害非常事態宣言を発令、
半径3キロ以内の両町住民5862人に
緊急避難を指示。
半径3~10キロ圏内の住民4万5345人に
対しても屋内待機を指示した。
県によると、
3キロ圏内の住民全員が避難を終えた。
経済産業省原子力安全・保安院によると、
同原発は運転中の1~3号機すべてが地震直後に自動停止した。
非常用ディーゼル発電機が故障し、
2号機は冷却機能を停止したため、
電源車を派遣し、復旧作業を進めている。
1~3号機では、
原子炉を収める格納容器内の圧力が
上昇している恐れがある。
1号機では、
通常400キロパスカルの容器内圧力が、
600キロパスカルまで上昇した。
圧力が上がり過ぎると
容器の破壊につながるため、
東電は弁を開放して
圧力を逃がす操作を行うことを決めた。