オール電化住宅、普及裏目 原発2基分の消費増
2011年 03月 23日
オール電化住宅、普及裏目…
原発2基分の消費増
読売新聞
3月23日(水)14時42分配信より
オール電化などのPR施設「電力館」、
20日の改装オープン予定が延期に(東京・渋谷区で)
東京電力が、
給湯や調理などすべてを電気でまかなう
「オール電化住宅」の普及を推進してきたことが、
今回の電力不足に拍車をかけている。
この3年間で戸数が倍増し、
最大で原子力発電プラント2基分にあたる
約200万キロ・ワット分の電力消費能力が
増えた可能性がある。
東電は、東日本巨大地震後、
計画停電をせざるをえない状態で
、オール電化の普及策は抜本的な見直しを迫られている。
東電によると
、管内9都県のオール電化戸数は
2002年3月末時点で1万3000戸だったのが、
08年3月末に45万6000戸になった。
10年末には85万5000戸に倍増した。
「原子力は発電時に二酸化炭素を排出せず、
地球温暖化の防止につながる。省エネにもなる」
とアピールし、電気料金の割引を適用してきたが、
急速な普及策が裏目に出た形だ。