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by 幸田 晋

放射性物質検出問題 京都の中央卸売市場で茨城産水菜から

放射性物質検出問題 京都の中央卸売市場で茨城産水菜から暫定規制値超える放射性物質
フジテレビ系(FNN) 3月24日(木)1時31分配信

福島第1原発の事故の影響が、東京の水道水にも、基準値を超える放射性物質の混入という形で及んできた。東京都は、都内の浄水場の水から、乳児向け飲用基準の2倍を超える放射性ヨウ素が検出されたとして、23区と5つの市の住民に、乳児の水道水摂取を控えるよう呼びかけた。
原発からおよそ200km離れた東京・目黒区のスーパーでは、水売り場に客が殺到し、買い物かごには、次々と水が入れられていった。
客は「娘が一生懸命買ってるんだけど、手に入らないもんで、探してくれって言われて」、「なるべく早いうちに、手を打った方がいいかなと思いまして」などと話した。
ケースで購入する客が多く、わずか30分で100ケースの水が瞬く間になくなった。
店の人は「(在庫が)いっぱいあるとは言えないですね。やっぱりこんな状態じゃ、なくなりそうですね」と話した。
突如、「水」買いだめに走らせた原因は、東京・葛飾区にある金町浄水場の水道水から、1リットルあたり210ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたことだった。
石原東京都知事は「金町浄水場から、200ベクレルを超える放射性ヨウ素が検出されました。1歳未満の幼児については、水道水で粉ミルクを溶いたり、離乳食に使用することを控えてほしいと思います」と述べた。
この210ベクレルという値は、厚生労働省が定めた1歳未満の乳児向けの飲用基準の2倍以上となる。
これを受け、都は、金町浄水場を使用する23区と武蔵野市、町田市、多摩市、稲城市、三鷹市に対し、乳児に限って、水道水の飲用を控えるように呼びかけた。
東京都水道局は「この数値は、長期にわたり摂取した場合の健康影響を考慮して設定されたものであり、代替となる飲用水が確保できない場合には、摂取しても差し支えありません」と話した。
また、生活用水としての利用にも問題はないと、冷静な対応を求めた。
蓮舫消費者担当相は「大人はぜひ、そこの部分で、自分もミネラルウォーターを必要以上に買いだめする必要があるのかどうなのかは、ぜひ、冷静に考えていただきたいと思います」と述べた。
東京都は、水道水摂取制限エリアの乳児のいる家庭に、550mlのペットボトル、およそ24万本を緊急配布することを決めた。
1歳未満の乳児など、多くの子どもを預かる東京・港区の保育施設「ドリームキッズ・ネットワーク」では、ミルクを水道水で作っていたが、都の発表後、急きょ、ミネラルウォーターを使用することになった。
スタッフは「そのニュースが出て、すぐ連絡が来ましたので、それで(コンビニまで)走りました。備蓄もあるんですけど、ちょっと足りないかなと思うので、急いで走りました」と話した。
保護者からは、不安の声が上がっている。
赤ちゃんを持つ親は「もしかしたら(家からご飯を)持ち込むようになるかもわからないですね。乳幼児(飲用)禁止って言うんだったら、こういう保育所とか、そういうところには、水をちゃんと届けてほしいですよね」、「母乳で与えるのはどうなんだろうと思っちゃうと、またそれも、自分の飲み水も全部そうなっちゃうんであれば、そこそこミネラルウォーター必要なのかなって感じはしますけど」などと話した。
都によれば、母乳は、母親の体がフィルターの役割を果たすので、影響は小さいという。
水だけではなく、食品への影響も拡大している。
福島県産の野菜について、出荷を停止するだけではなく、食べることを控えるように求める摂取制限が指示された。
こうした指示は、今回が初めてだという。
枝野官房長官は「福島県知事に対し、一部食品の出荷制限、および摂取制限を指示をいたしました」と述べた。
当分の間、食べないよう指示が出されたのは、福島県産のホウレンソウ、小松菜、キャベツ、ブロッコリー、茎立菜など。
枝野官房長官は「将来にわたって、健康に害を及ぼす影響を与える数値の摂取がなされるということは想定されていません。ただ、しかしながら、出荷制限の時点よりも、より大きな数字が出てきている。念のため、今から差し控えていただくことが望ましいと」と述べた。
生産している作物のほとんどが摂取制限の対象となっている福島市内の農家は、「もう生活できなくなるんじゃないですか。わたしの場合は、ホウレンソウとキャベツとブロッコリーでもって、年間食ってるわけですから」と話した。
さらに茨城・鉾田市では、パセリから暫定規制値を超える放射性物質が検出され、菅首相は出荷停止を指示した。
JA担当者は「ただちに出荷を停止してくれというようなことで。菅 直人さんからも、こういうふうな。晴天のへきれきというか、ちょっと今、戸惑っているところなんですが、今、農家に大至急、通知しているところです」と語った。
市内でパセリを生産する農家は、「安全になるまでは、若い芽を残して、下の(古い)葉を、これ(ちぎって)。出荷停止になってもとらないと、今度、上の葉もだめになっちゃうんですよ」と話した。
ほかにも、茨城県産の原乳、福島県産のカブも出荷停止指示の対象となった。
東京の青果市場では、福島県産にとどまらず、関東地方の野菜は23日になって大きく値を崩しているという。
23日朝、東京の大田市場では、関東の野菜が全体的に値下がりした。
その一方で、通常なら1袋40~50円で取り引きされるホウレンソウが、鹿児島県産が150円、京都産のものが130円の値をつけるなど、西日本の野菜が値上がりしている。
青果市場担当者は「みんな心配してる。売るほうも心配。お客さん買ってくれなけりゃ、なお心配だ。お客さんの方が冷静にしてくれれば、こっちも安心」と話した。
そんな中、23日、京都の中央卸売市場では、茨城産の水菜から暫定規制値を超える放射性物質が検出され、市は、市場から撤去するよう指示。
「原発ショック」は関西にも飛び火した。
by kuroki_kazuya | 2011-03-24 02:35 | 核 原子力