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by 幸田 晋

震災当日、東電社長は平城宮跡視察 改めて問われる危機管理

震災当日、東電社長は平城宮跡視察 改めて問われる危機管理
産経新聞 4月19日(火)1時9分配信より


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参院予算委員会に臨む東京電力の清水正孝社長=18日午後、国会・参院第1委員会室(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)

 東京電力の清水正孝社長が、福島第1原子力発電所が深刻な事故に見舞われた3月11日の東日本大震災の当日、奈良市の「平城宮跡」を視察していたことが18日、分かった。4月13日の会見では、「関西の財界人との会談に出席していた」とだけ説明していた。東電広報部は「具体的にどこにいたかは発言を控える」としている。

 勝俣恒久会長も震災当日に北京に出張中で、両トップが震災当日に「非常災害対策本部」が設けられた東京の本店に戻れなかった。事故の初動対応をめぐっては、原子炉の圧力を下げるために蒸気を放出する「ベント」作業や原子炉への海水注入の判断が遅れたとの指摘もあり、改めて同社の危機管理が問われそうだ。

 清水社長は、交通網の乱れで11日中に帰京できず、本店に戻ったのは12日午前10時。勝俣会長も、震災を受け帰国を急いだが、11日は成田空港が使えず、帰国は12日だった。東電では震災直後のに非常災害対策本部を設置したが、本部長である社長は不在で、代わりに副本部長の武藤栄副社長が指揮を執っていた。

 清水社長は4月13日の会見で、「本部には不在だったが、常時連絡をとって判断していた。ベントのゴーサインを出したのも私だ」と述べ、対応の遅れはなかったと釈明した。

 ただ、刻一刻と事態が急変するなか、迅速な対応の妨げになった可能性は否定できない。ある財界首脳は「両トップが東京にいないということ自体が問題」と批判している。
by kuroki_kazuya | 2011-04-19 01:30 | 核 原子力