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by 幸田 晋

“虹色のグリーン”に“無色のグリーン”――「緑の党」「緑の日本」が設立へ

“虹色のグリーン”に
“無色のグリーン”――

「緑の党」
「緑の日本」が設立へ


週刊金曜日
2月27日(月)18時42分配信より一部

中沢氏は、
「3・11の後、
日本人の間に力強くわき上がった“緑の意識”を
目に見えるかたちでつくりあげていく。

それは原発に依存しない社会を
つくりだすことであり、

むやみな自由貿易や
自由主義経済へ抵抗することである。

また、ネットの中に潜在している
思いや声を引き出して
現実社会へ大きく拡大していきたい。

いきなり党という形でなく、
もっとゆるやかなネットワークを通じて、

多様な人びとを巻き込んで、

日本をつくりかえていく組織を
つくろうと考えている」

と理念を語る。


 
中沢氏は、
東日本大震災以後、
価値観が大きく転換し、

言論活動を含めた
あらゆる表現手段を考え、

今回、このような行動を起こすことを決意したという。


 
最近『愚民社会』(太田出版)を
共著出版した発起人の宮台真司氏は、

「どうして原発事故が起きたのか。
どうして原発を止められないのか。

それは何が事実か共有されていないから。
専門家に任せてはだめ。

くだらない誹謗中傷合戦をする
イデオロギー勢力と思われてはならない
ことがこのプラットフォームを立ち上げる理由」

と「党派的な運動」と一線を画し、
イデオロギー色を排除する重要性を強調した。


「グリーンアクティブ」では、

政治部門として
「日本独自のエコロジー政党」である「緑の日本」
を立ち上げ、

脱原発を掲げる候補者から
希望があればグリーンシールを貼っていくという。

いわゆる「緑の党」運動との違いについて
中沢氏は、

「緑の党はヨーロッパの政治形態で、
その歴史を抱えたまま日本に持ってくると

日本人の想像力や
この国に相応しい活動形態が規制されるおそれがある」
と話す。


とはいえ
両者に共通するのは、

単なる「脱原発」ではなく、
原発を招いた社会や
形骸化した民主主義への思いだろう。

多様な色を取り込もうとする「日本版緑の党」と、
色を排しようとする「緑の日本」。
今後の発展的な連携にも注目だ。


(平井康嗣・編集部、2月17日号)
by kuroki_kazuya | 2012-03-01 05:11 | 政治・議会