<南海トラフ地震>原発事故の影響 被害想定で数値化されず
2013年 03月 19日
原発事故の影響
被害想定で
数値化されず
毎日新聞
3月18日(月)23時24分配信より一部
東日本大震災では、
東京電力
福島第1原発事故が重なり、
住民は生活基盤を
根こそぎ奪われた。
環境省の
放射性物質の除染費用だけでも
11~13年度で
計1兆696億円とされ、
経済的な損失は膨大だ。
だが南海トラフ巨大地震の被害想定には、
こうした原発事故による影響は
数値化されていない。
想定対象域には
▽日本原子力発電の東海第2(茨城県)
▽中部電力の浜岡(静岡県)
▽四国電力の伊方(愛媛県)の3原発がある。
また、中国電力は上関原発(山口県)の建設を計画中だ。
中央防災会議の作業部会は
昨年8月、
南海トラフ巨大地震が起きた場合、
浜岡原発に最大19メートルの高さの津波が襲う可能性があるとした。
しかし、今回は
「原子力災害の発生は別のテーブルで考えるべきだ」との考え。
この日の報告には
「いずれも地震発生と同時に運転停止する」
「原発に何らかの異常が発生した場合、
緊急的な対応が必要となる」と
盛り込んだだけで、
原発トラブルによる経済被害は
考慮されていない。
浜岡原発の
10キロ圏に入る
静岡県牧之原市の西原茂樹市長は
「福島の事故が収束しない中、
原発事故による被害があまりに深刻で
想定すら不可能であることを示している。
浜岡は速やかに永久停止すべきだ」
と主張。
・・・・(後略)