<閣僚靖国参拝>安倍外交 抱えた重荷
2013年 04月 23日
安倍外交
抱えた重荷
毎日新聞
4月22日(月)22時31分配信より一部
韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相が
麻生太郎副総理の
靖国神社参拝などを理由に
今週後半の訪日を中止し、
安倍晋三首相自身が
靖国参拝を見送って
配慮を示していた日本側には困惑が広がった。
中国との対立に加え、
先行させようとした韓国との
関係改善もなお見えず、
北朝鮮に対する
連携に影を落とす可能性もある。
「心の問題に内閣が制約を課すべきではない。
これは前の民主党政権も言っている」
菅義偉(すがよしひで)官房長官は
22日の記者会見で、
閣僚の靖国参拝は
問題視しない立場を強調しつつ、
「それぞれの国にはそれぞれの立場がある」
と韓国側に冷静な対応を呼びかけた。
首相は1月、額賀(ぬかが)福志郎元財務相を特使として韓国に派遣。
沖縄県・尖閣諸島をめぐる対立が続く中国よりも、
民主主義などの価値観を共有する韓国との関係改善を事実上優先してきた。
さらに小泉政権で摩擦が生じた中韓との関係改善に成功した
06~07年の第1次安倍政権にならい、
靖国神社の今春の例大祭(21~23日)は供物の奉納にとどめ、
参拝はしない意向だ。
・・・・(中略)
ただ、先行させるつもりだった
韓国との関係改善の機運が再び遠のき、
自民党内では
「中韓が接近し、米国もひそかに中国に接近している。
日本は、甘く見ると
痛い目に遭うのではないか」(中堅議員)と
不安も漏れる。
【吉永康朗】