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by 幸田 晋

米国は病気か --- 長谷川 良

米国は
病気か ---
長谷川 良


アゴラ
7月23日(火)18時44分配信より一部

米中央情報局(CIA)元技術助手の
エドワード・スノーデン氏(30)が
ロシアに政治亡命を申請したことで

6月23日から続いてきた
同氏の亡命先騒動は一休みする。

そこで少し早いが
ズノーデン氏の亡命騒動が
明らかにした事実を
忘れないためにまとめておきたい。






・・・・(中略)







さて、米国はズノーデン氏騒動で何が明らかになったか。

米国民の50%以上は依然、
「安全を守るためには個人の自由の制限も致し方がない」という立場だ。2

001年9月11日の米国内多発テロを体験した米国国民はそのショックを払拭できないでいる。


米国は
テロ対策という名目で
国内ばかりか、

外国の同盟国でも
情報を収集していたことが明らかになった。

同盟国からは当然、
米国への批判の声が高まっている。


それに対して、
「これまで50件以上のテロ計画を暴露し、壊滅した」とその実績を上げ弁明している。


米国の情報収取活動に苦情と修正を要求するためにメルケル独首相から米国に派遣されたハンス・フリードリヒ内相は

米国家安全保障局(NSA)本部を視察、関係者と会談したが、米国にドイツ国民の不満を伝え、欧州での情報収集活動を停止を要求するどころが、「米国のお蔭でドイツ国内のテロ計画は過去、制止されたことがある」と述べ、

米国の情報活動に一定の理解と評価を下しているほどだ。

ところで、
独週刊誌シュピーゲルの
クラウス・ブリンクボイマー編集局次長は

「米国の狂気」というタイトルのコラムの中で
厳しい米国批判を展開させている。



「2005年から今日まで
テロ事件のために死去した米国民は
年平均23人だ。

その大部分が外国で犠牲となっている。

米国では,はしごから落ちて死亡する数はその15倍だ。

米国は
2001年以降、
これまで8兆ドルを
テロ対策に投資してきた。


一方、
米国内では
年間3万人以上の国民が
銃の犠牲となっている。

子供の犠牲者数は
他の先進諸国の平均13倍だ。


銃事件が生じる度に大統領や議会は
米国の銃保持問題を話題に挙げるが、
事件の熱が冷めれば、元の木阿弥だ。

また、
米国は地球規模で大きな影響を与えている環境汚染問題に対しても
その解決に取り組む熱意が欠如している」

ズノーデン事件は
米国が
圧倒的な政治力と軍事力を有している
ことを端的に示した。

その一方、米国はテロ後遺症に悩み、
世界が直面している多くの諸問題に対して
大国としてのリーダーショップを発揮できないでいる。


「米国は病気だ」といった
独週刊誌編集次長の発言は、

「欧州知識人の典型的な反米主義」と一蹴するには
余りにも深刻な問題を指摘している、
と言わざるを得ない。
by kuroki_kazuya | 2013-07-24 06:37 | オンブズマン