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by 幸田 晋

隠蔽されてきた原発破損燃料-破損燃料の実態は誰も知らない

隠蔽されてきた
原発破損燃料

-破損燃料の
実態は誰も知らない


ブログ「院長の独り言」
(東大から、東京電力に入社し、今は、熊本市で医者として活躍)
2013年12月04日より転載

 4号機の燃料を取り出し始めてから、東電が4号機には破損燃料が3本あると後出しじゃんけんのごとく出してきました。 破損燃料は、技術の完成していない原発では避けられない不具合であり、こういったことがあるからこそ、燃料は次々と進歩してきたのです。不具合がなければ、変える必要などないのですから。

福島第1原発・破損燃料80体 移送困難 廃炉阻む

 福島第1原発1~4号機の使用済み核燃料プールに、原発事故前から80体の破損燃料が保管されていたことが明らかになった。処理が難しく、4号機で始まった取り出し作業に影響する可能性がある。

 東京電力によると、80体は燃料集合体で1号機に70体、2号機に3体、3号機に4体、4号機に3体。ほかに5、6号機に各1体、第2原発2号機に2体ある。ひび割れがあったり、小さな穴が開いたりしている。

 1号機の使用済み燃料は計292体で、破損燃料の比率は4分の1に迫る。70体のうち67体が米ゼネラル・エレクトリック社製で、残る3体は日本ニュクリア・フュエル社(現グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン)が製造した。

 破損燃料は1号機が運転を始めた1971年以降、保管された。ひび割れや穴から放射性物質が漏れて移送が難しく、東電は破損燃料が出るたびにプールに仮置きする弥縫(びほう)策に終始し、長年、問題解決を先送りにした。

 燃料取り出しは廃炉工程の主要作業で、東電は第1弾として11月18日に4号機で始めた。2014年末までに全1533体を取り出す予定だ。3号機は15年度、1、2号機は17年度に実施する計画を立てている。

 東電は「破損燃料は専用のキャスクを作って対応する」と工程への影響を否定しているが、福島原発での破損燃料の移送実績はなく、成否は不透明だ。国も破損燃料の輸送と保管に関し、合理的な安全規制の必要性を緊急課題に挙げている。

 破損燃料は東電が再稼働を目指す柏崎刈羽原発(新潟県)にも計38体が保管されていたことが判明し、原発問題の新たな論点に浮上している。

 元原子炉設計者で芝浦工大非常勤講師の後藤政志さんは「破損燃料からはフィルターでも除去できない放射性の希ガスが大量に発生し、10万年単位で隔離する必要がある。

廃炉作業に与える影響は大きい」と指摘している。
by kuroki_kazuya | 2013-12-05 06:48 | 東電 出鱈目 資本