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by 幸田 晋

「失地農民」中国8000万人 農村崩壊、公表の2倍

「失地農民」
中国8000万人 

農村崩壊、
公表の2倍


東京新聞
2014年1月17日 朝刊より一部

【北京=白石徹】

中国の地方政府による
土地の強制収用などで
農地を失った「失地農民」が
既に約八千万人に上ることが
十六日、国土資源省関係者の話で分かった。


中国政府は約四千万人と公表しているが、
実態ははるかに深刻で、
社会不安に直結する
農村部の「崩壊」を裏付けた。


同省関係者によると、
農村地域の道路や上下水道などのインフラを整備して「都市化」する計画が加速する中、
土地を失う農家は増加の一途をたどり、
今後も年約四百万人が失地農民になる可能性が高いという。

このまま推移すると、
二〇一八年までには一億人を突破することになる。

 
最大の問題は、
農地を失った農民が再就職できず、
社会保障をほとんど受けていないことにある。


土地を収用した地方政府は、
農民に対して医療、失業、年金などを保障する規定があるが、
大半の農民は数年分の生活費で消える補償金しか受け取れず、
十分な年金も保障されていない。

 
例えば、中国有数の穀倉地帯で、
黄河中流域にある河南省(人口約九千四百万人)鄭州市の失地農民の場合、

養老金(年金)は月額三百八十元(約六千五百円)で、
受領には厳しい条件が付けられている。

 
共産党の報告書は
「失地農民の年金は、最低限の生活保障のレベルにも達していない。
鄭州市の年金は高い方で、河南省の別の地域はもっと低額だ」
と危機感を募らせる。


 
中国政府も厳しい現状を認識しており、
昨年「土地収用に関する制度改革」について地方政府に通知。

「失地農民の生活水準を向上させ、長期的な生活を保障する必要がある」とし、
各地方政府に対し「補償条例」の早急な制定を求めた。



・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2014-01-18 06:27 | 労働