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by 幸田 晋

拳銃自殺の蒲田署巡査長が遺書で訴え 前日にも辞職を強要 上司の度を超えたパワハラとは…

拳銃自殺の
蒲田署巡査長が
遺書で訴え 

前日にも辞職を強要 
上司の度を超えた
パワハラとは…


産経新聞 2014.5.4 07:00より一部

警察官が
自らに向けて拳銃の引き金を引いたのは、
上司の度重なる
パワーハラスメントが原因だった。


警視庁蒲田署で2月、
拳銃自殺した
同署地域課の男性巡査長=当時(44)=が
自殺前日、上司だった同課係長の男性警部補(52)から
辞職するよう迫られていたことが発覚した。


警部補は周囲から「仕事熱心」と評価されており、
巡査長を含む約10人の部下に
パワハラを繰り返していたことは見過ごされていた。

「指導」というには度を超えた振る舞いと、
巡査長が遺書で残した決死の訴えとは-。

「許せない」…遺書で実名告発、両親に相談も

前日からの雪が降り積もったままの2月15日。
東京都大田区の蒲田署1階男子トイレの個室内で午後2時45分ごろ、
巡査長が頭から血を流して倒れているのを同僚が発見した。

巡査長は病院に搬送されたが、ほぼ即死状態で、間もなく死亡が確認された。

巡査長はこの日午後2時半から交番で勤務する予定だった。
署内で制服に着替え、1階の拳銃保管庫で自分の拳銃を取り出し、
銃弾を込めた後、トイレに向かって自ら拳銃で頭を撃ち抜いたようだ。

巡査長のそばに拳銃とともに置かれていた遺書には、
衝撃の告白がつづられていた。

「こんなに仕事がいやになったのは初めて」

遺書は両親にあてられたもので、上司の警部補の実名を挙げて「許せない」とも記されていた。

警視庁の監察部門が確認したところ、
警部補が
数日前、巡査長を含む数人に対して、
職務質問による実績が上がっていないことを責め、
「1年間見てきたが、おまえらは駄目だ。身の振り方を考えて家族に相談しろ」と
辞職を強要する暴言を繰り返していたことが発覚した。

警部補は
前日の14日にも、「家族に身の振り方を相談してきたのか」と追及を強めた。
巡査長が同じ日に実家を訪れ、両親に「実は上司からパワハラを受けている」と告白。
心配する両親に「自分で何とかする」と話していたことも明らかになった。

「仕事熱心」の評価…被害者は約10人、休職者も

確かに、警部補が蒲田署地域課の統括係長となった平成24年9月以降、係の検挙実績は上がっていた。

それだけに「仕事熱心」という評価を受けていたが、
実績を挙げられない部下には指導が厳しいという一面もあった。
警視庁幹部は「自殺した巡査長だけが狙い撃ちされたのではない」と打ち明ける。

蒲田署でのパワハラが始まったのは、昨年春ごろ。
「被害者」は確認できただけでも約10人に上る。
電話をすぐに取らなかった新人は、ジュースの紙パックを口が開いた状態で投げつけられ、
「お前は警察官に向いていない」と怒鳴られたという。

勤務表を間違って記載した別の部下は
その紙を破り捨てられ、紙を拾おうとしたしたら頭をたたかれた。

50代の警部補は
仕事の覚えが悪いとして、「降格を申し出ろ」などと迫まられた。

昨年11月には、部下の1人が
警部補のパワハラが原因で休職に追い込まれたという。

警視庁は
巡査長の自殺の原因がパワハラだったと判断。

ほかの部下への
人格否定や辞職強要の言動もパワハラにあたると認め、

4月21日に警部補を
減給100分の10(3カ月)の懲戒処分とした。



・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2014-05-05 06:26 | 権力 暴力装置