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by 幸田 晋

原子力規制委 中立が疑われる人事では

原子力規制委 
中立が疑われる
人事では


西日本新聞 2014年06月11日より一部

誰もがなるほどとうなずく人物は
なかなかいない。
これ以上の適材はいないとなると、
多少は目をつぶって妥協することもあろう。

政府、与党が
原子力規制委員会の委員に推した人物は
どうだったか。

原子力規制委は5人の委員で構成する。
うち2人が
任期を終えて9月に退任する。

委員の任命権者は
首相で国会に同意を求める。

政府は、
後任に田中知(さとる)・東京大大学院教授と
石渡明・東北大教授を
充てる人事案を衆院に提出し、
与党の賛成多数で可決された。


参院でも近く同意を得て、正式に承認される見込みだ。

野党はどうしたか。
7党はそろって田中教授の委員就任に反対した。
同教授は中立公正な立場にあるといえるか-。
野党の指摘だ。


例えば田中教授は
2012年6月まで2年間、
原発推進の立場の
日本原子力産業協会理事を務めた。


原子力規制委は12年9月に発足した。
それに先立って論議になったのが委員の選び方だった。

当時の民主党政権は
同7月に委員の要件の基準を示した。
委員就任前の直近3年間、
事業者やその関連団体と関わりがあった場合、
委員になる資格がないとした。


現政権は
この基準を取らないとし、
仮に基準を適用しても田中教授は無報酬で問題なしとする。


・・・(中略)


福島の事故で
国と事業者は信頼を失った。


原発再稼働に
国民の根強い反対があるのも
国に対する不信感が拭えないからだ。

信頼回復の途上で、
中立性や公正さを疑われるような人物を
起用するのはなぜか。


国民感情を軽視しているのか、
本当に適材がいないのか。
by kuroki_kazuya | 2014-06-12 06:43 | 核 原子力