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by 幸田 晋

集団的自衛権 リスク語らぬ首相の不実

集団的自衛権 
リスク語らぬ
首相の不実


西日本新聞 社説 2014年07月21日より一部

■安全保障を考える■ 
 
新たな政策を導入しようとする場合、
その政策がもたらす恩恵や利益だけを強調するのではなく、
リスクや不利益も同時にきちんと提示した上で、
国民の意見を幅広く聞く。
それが、政権の取るべき当然の作法であろう。

しかし、
集団的自衛権の行使容認問題に関して、
安倍晋三首相はこの手順を守っていない。


集団的自衛権の行使容認で、
自衛隊の活動範囲は広がる。
安倍政権は
憲法解釈変更により、
多国籍軍への後方支援や
機雷除去などの分野で、
自衛隊ができなかったことを
可能にしようとしている。


自衛隊が
海外で戦闘に巻き込まれる
可能性は高まる。


そのとき予想される最大のリスクは、
何といっても自衛隊員たちの生命が危険にさらされることだ。

安倍首相は
この点について、
国会審議や記者会見で、再三にわたり質問を受けている。
しかし、首相はまともに答えようとしない。

1日の記者会見では、
記者から
「自衛隊員が血を流す可能性が高まるとも指摘されているが、どう考えるか」
との質問が出たが、

首相は
「あらゆる事態に対処できる法整備を進めることにより、抑止力は強化される」などと、
論点をすり替えてしまった。


・・・(中略)


首相は、
予想される
「自衛隊員の危険」について
正面から国民に説明すべきだ。
目をそらし続けられるほど、
軽いリスクではない。

by kuroki_kazuya | 2014-07-22 06:25 | 憲法