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by 幸田 晋

回らない核のサイクル(1) プルトニウムはどこに

回らない核のサイクル(1) 
プルトニウムはどこに


東京新聞 【社説】 2014年7月28日より一部

ヤマセという冷たい霧が吹き寄せる青森県六ケ所村。

太平洋につながる尾駮(おぶち)沼を
馬蹄形(ばていけい)に取り巻いて、
日本原燃が運営する核燃料サイクル施設は広がっている。

原燃は、
原発を持つ九つの電力会社が
出資する民間の事業者だ。


ウラン濃縮から廃棄物処分にいたる関連施設群のうち、
人、モノ、カネの約七割を占めるのが、
核燃料の再処理工場である。


・・・(中略)


工場内には試験的に抽出された
六・七トンのプルトニウム・ウラン酸化物粉末が保管されている。

見ることはできないが、黄褐色の粉だという。

国際原子力機関(IAEA)の査察官が数人常駐し、
二十四時間体制で監視に当たっている。
随所に監視カメラがある。

「日本には核兵器級のプルトニウムはない。原爆数千発分とかいうのは誤りです」と原燃幹部。

保管場所を尋ねると「それは言わない方がいいでしょう…」。

厚い秘密のベールに包まれたプルトニウム。
猛毒の熱源その使い道は。 
(論説委員・飯尾歩)
by kuroki_kazuya | 2014-07-29 06:54 | 核 原子力