回らない核のサイクル(1) プルトニウムはどこに
2014年 07月 29日
回らない核のサイクル(1)
プルトニウムはどこに
東京新聞 【社説】 2014年7月28日より一部
ヤマセという冷たい霧が吹き寄せる青森県六ケ所村。
太平洋につながる尾駮(おぶち)沼を
馬蹄形(ばていけい)に取り巻いて、
日本原燃が運営する核燃料サイクル施設は広がっている。
原燃は、
原発を持つ九つの電力会社が
出資する民間の事業者だ。
ウラン濃縮から廃棄物処分にいたる関連施設群のうち、
人、モノ、カネの約七割を占めるのが、
核燃料の再処理工場である。
・・・(中略)
工場内には試験的に抽出された
六・七トンのプルトニウム・ウラン酸化物粉末が保管されている。
見ることはできないが、黄褐色の粉だという。
国際原子力機関(IAEA)の査察官が数人常駐し、
二十四時間体制で監視に当たっている。
随所に監視カメラがある。
「日本には核兵器級のプルトニウムはない。原爆数千発分とかいうのは誤りです」と原燃幹部。
保管場所を尋ねると「それは言わない方がいいでしょう…」。
厚い秘密のベールに包まれたプルトニウム。
猛毒の熱源その使い道は。
(論説委員・飯尾歩)
プルトニウムはどこに
東京新聞 【社説】 2014年7月28日より一部
ヤマセという冷たい霧が吹き寄せる青森県六ケ所村。
太平洋につながる尾駮(おぶち)沼を
馬蹄形(ばていけい)に取り巻いて、
日本原燃が運営する核燃料サイクル施設は広がっている。
原燃は、
原発を持つ九つの電力会社が
出資する民間の事業者だ。
ウラン濃縮から廃棄物処分にいたる関連施設群のうち、
人、モノ、カネの約七割を占めるのが、
核燃料の再処理工場である。
・・・(中略)
工場内には試験的に抽出された
六・七トンのプルトニウム・ウラン酸化物粉末が保管されている。
見ることはできないが、黄褐色の粉だという。
国際原子力機関(IAEA)の査察官が数人常駐し、
二十四時間体制で監視に当たっている。
随所に監視カメラがある。
「日本には核兵器級のプルトニウムはない。原爆数千発分とかいうのは誤りです」と原燃幹部。
保管場所を尋ねると「それは言わない方がいいでしょう…」。
厚い秘密のベールに包まれたプルトニウム。
猛毒の熱源その使い道は。
(論説委員・飯尾歩)
by kuroki_kazuya
| 2014-07-29 06:54
| 核 原子力