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by 幸田 晋

火山と原発 規制委は及び腰に見える

火山と原発 

規制委は及び腰に見える


西日本新聞 社説 2014年09月04日より一部

何万年に一度といった巨大噴火にどう備えるか。

火山の専門家を集めた
原子力規制委員会の
2回目の検討会合が2日に開かれた。


そこでのやりとりを聞きながら
原子力規制委は及び腰と感じた。


巨大噴火リスクを考える必要がある。これも2011年3月11日に起きた東日本大震災の教訓だ。

大地震と巨大津波が
東京電力福島第1原子力発電所事故を
引き起こした。


では、巨大噴火ではどうか。過酷事故の心配はないのか。

当然の疑問である。

電力会社も
規制委も
万が一を想定し、
対応を考え、
準備しておく必要がある。


規制委はどうするか。
巨大噴火の可能性につながる異常が検知されれば、
結果的に間違いとなることも覚悟の上で、
規制委の責任で事業者に運転停止を指示する‐。

検討会合では、規制委から専門家に基本的な考え方が示された。

では、誰が異常を検知するのか。
電力会社か気象庁なのか。
電力会社は
どこまで火山活動の監視ができるのか。
異常の基準は誰が作って、
判断は誰がするのか‐。

専門家は当然、質問した。


巨大噴火の前触れを捉えて
原子炉の運転を止めたとして、
核燃料物質を取り出し、
よそに持って行く。

そんな時間的余裕があるだろうか‐。
こんな疑問も出された。


・・・(中略)


専門家は
関心が高まった今こそ、
観測や調査研究を大掛かりに進める好機であり、
国を挙げてやるべきことだと考える。

一方、規制委が専門家に求める知見は、
自分たちの業務に必要なものだ。
領域外に踏み出すつもりはない。

従来型の縦割りの発想で
規制委が最優先とする国民の安全を守れればいい。

だが、どうか。

認識が甘いと
言わんばかりの専門家を見ると
一抹の不安を覚える。
by kuroki_kazuya | 2014-09-05 06:33 | 核 原子力