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by 幸田 晋

核燃再考 青森から/原船むつの40年(上)遺産

核燃再考 青森から
/原船むつの40年(上)遺産
/原子炉廃炉の途上/
船の一部研究船に転用


河北新報 2014年09月30日火曜日より一部

原子力の安全性に対して、
国民の不安が増大した歴史的な出来事がある。

1974年9月1日の
原子力船「むつ」の放射線漏れだ。
あれから40年。


「むつ」は廃船となったが、
母港のあった青森県下北半島には
原子力関連施設が集中する。

日本初の原船は原子力政策や地域に何を残したのか。

福島第1原発事故を経験した現在と
「むつ」を結ぶ航跡をたどった。

「むつ」の原子炉は一般公開されている。
 
場所は母港だったむつ市関根浜港に隣接する「むつ科学技術館」。
鉛ガラス越しだが、
稼働した原子炉を見ることができるのは、世界でもここだけだ。

幸か不幸か、運転時間が短く、
残留放射性物質が少ないため展示が可能になったという。

▼ 開発に1200億円
 
進水から解体まで26年。
研究開発に約1200億円が投じられた。

航海日数166日、
原子炉運転時間3532時間。


初の試験航海で放射線漏れはあったが、
原船プロジェクトに対する国の最終評価は「成功」だ。
国産技術で設計、建造、運航をし、
船体の揺れや傾きが原子炉に与える影響のデータ取得などの成果を挙げた。
 
元機関士で
日本原子力研究開発機構(原子力機構)青森研究開発センター
むつ事務所次長の藪内典明さん(56)は

「原子動力の力強さ、反応の良さに驚いた。
『むつ』を語り継ぐことを使命だと感じている」と話す。


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2014-10-01 06:38 | 核 原子力