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by 幸田 晋

原発と火山 空振り覚悟と言うけれど

原発と火山 

空振り覚悟と言うけれど


西日本新聞 社説 2014年10月16日より一部

巨大噴火の可能性が高いと判断すれば、
空振りも覚悟の上で原子力発電所の運転停止を求める‐。

原子力規制委員会の基本的な考え方である。
先月2日に火山の専門家を集めた検討会合で示した。

だが、
そんなことが本当にできるのか。
ずっと気になっている。


原子力規制委が指示できるとする
根拠は何か。
原子炉等規制法64条の
「危険時の措置」だという。


原子炉による災害発生の急迫した危険がある場合、
規制委は災害防止のために緊急の必要があると認めるときは
施設の使用停止などの措置を命じることができる。

巨大噴火が起こり得るからと、
すぐにこの条文を適用できるか。

仮に運転停止を命じた後、
巨大噴火が起きなかったら、
どうなるのか。

原発停止に伴う経済的な損失が生じたら
誰が補償するのか。

8月25日に開かれた
1回目の火山専門家の会合で
疑問が出た。


そもそも巨大噴火は予知できるか。

監視・観測を電力会社任せにするのはどうか。

噴火なしと電力会社が判断した場合、専門家が科学的に検証し、違うと言えるか。

事前に基準などを定めておかないと、
空振り覚悟の停止指示などできないのではないか‐。

専門家からさまざまな意見が出された。

現状では
専門家の意見や疑問は
言いっ放しである。



・・・(中略)


巨大噴火が迫るような状況となれば、
原発だけの問題ではない。
大混乱が予想される。

国が総力で取り組むべき課題といえる。

規制委が議論を引っ張ればいい。

いや規制委だけでは解決できない‐と
たなざらしにするならば最悪だ。
by kuroki_kazuya | 2014-10-17 06:49 | 核 原子力