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by 幸田 晋

リニア着工認可/不安や課題を残したまま

リニア着工認可/

不安や課題を残したまま


神戸新聞 社説 2014/10/18より一部

最高時速500キロで東京‐大阪を結ぶリニア中央新幹線が、実現に向けて動きだした。

2027年の開業を目指す
東京‐名古屋の着工を、
きのう、太田昭宏国土交通相が認可した。
大阪までの開業は45年を予定している。


総工費9兆円。
名古屋までだけで5兆5千億円を超える工費は、
事業主体のJR東海が全額負担する。


ただ、
名古屋までのルートの86%をトンネルが占め、
南アルプスを貫く工事は難航が予想される。
工費が大きく膨らんでも不思議はない。
人口減が進む中で需要もはっきりしない。
環境への影響や安全性など、
不安や課題は残されたままだ。


説明も国会での論議も十分になされたとはいえない。

見通しが甘ければ、公的な交通事業を担うJR東海の経営を揺るがし、
国民に重い負担を強いることにもなりかねない。
着工を急ぎすぎていないか。

JR東海は需要の見通しなどについて説明を尽くさねばならない。
政府も国会での論議を深めて、国民の理解を得る責務がある。

着工でまず問題になるのは、環境への影響だ。

JR東海の環境影響評価書によると、
トンネル掘削などで発生する残土やコンクリート塊などは、
東京ドーム51個分に当たる約6400万立方メートルに上る。

だが、
その保管場所や処分方法はほとんど決まっておらず、
水質の汚濁や土砂崩れを招く恐れがある。
対策を示すことが先決である



・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2014-10-19 06:38 | 土建 赤字 無責任