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by 幸田 晋

【福島原発廃炉】安全を優先しつつ着実に

【福島原発廃炉】
安全を優先しつつ着実に


高知新聞 社説 2014年10月27日08時18分より一部

長い年月が必要な
東京電力福島第1原発の廃炉へ向けた第一歩だ。
 
東電は、水素爆発で大破した1号機を覆う
建屋カバーの解体作業を始めた。

建屋上部に残るがれき撤去のためで、
作業の終了後、
2017年度にも使用済み核燃料プールから燃料の取り出しを始める計画だ。
 
ただし、第1原発計4機の廃炉には
少なくとも30~40年かかるとされる。
がれきの撤去や
燃料取り出しは
作業の入り口にすぎない

 
廃炉の最大の難関は、
1~3号機の原子炉格納容器に
溶け落ちた核燃料の取り出しだ

1号機は早くて20年度からの取り出しを予定している。
 
順調に作業が進めばよいが、心配な点が多い。
 
昨年8月、3号機のがれき撤去の際、
放射性物質が飛散して数十㌔離れた
水田が汚染された可能性が指摘された


周辺自治体が影響を懸念し、今回の建屋カバー解体も遅れてしまった。
 
3号機のケースは、
農林水産省がことし3月、東電に粉じんが飛ばないような対策を要請していた。
しかし、
そうした事実を公表したのは7月になってからだ

 
原発事故の直後、
政府や東電の情報公表の在り方は
厳しく批判された。
その反省を忘れ、
情報提供をおろそかにしては
廃炉作業への住民の不安は高まるだろう

 
1号機のカバー解体で東電は、
放射性物質の飛散状況を測定する装置を設け、
データをホームページなどで公表するという。

廃炉完了までの道のりは長く、安全面を最優先した取り組みを各工程で徹底してほしい。
 
廃炉には建屋での作業に加え、
汚染水対策も重要だが順調とはいえない



・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2014-10-28 06:59 | 核 原子力