【福島原発廃炉】安全を優先しつつ着実に
2014年 10月 28日
【福島原発廃炉】
安全を優先しつつ着実に
高知新聞 社説 2014年10月27日08時18分より一部
長い年月が必要な
東京電力福島第1原発の廃炉へ向けた第一歩だ。
東電は、水素爆発で大破した1号機を覆う
建屋カバーの解体作業を始めた。
建屋上部に残るがれき撤去のためで、
作業の終了後、
2017年度にも使用済み核燃料プールから燃料の取り出しを始める計画だ。
ただし、第1原発計4機の廃炉には
少なくとも30~40年かかるとされる。
がれきの撤去や
燃料取り出しは
作業の入り口にすぎない。
廃炉の最大の難関は、
1~3号機の原子炉格納容器に
溶け落ちた核燃料の取り出しだ。
1号機は早くて20年度からの取り出しを予定している。
順調に作業が進めばよいが、心配な点が多い。
昨年8月、3号機のがれき撤去の際、
放射性物質が飛散して数十㌔離れた
水田が汚染された可能性が指摘された。
周辺自治体が影響を懸念し、今回の建屋カバー解体も遅れてしまった。
3号機のケースは、
農林水産省がことし3月、東電に粉じんが飛ばないような対策を要請していた。
しかし、
そうした事実を公表したのは7月になってからだ。
原発事故の直後、
政府や東電の情報公表の在り方は
厳しく批判された。
その反省を忘れ、
情報提供をおろそかにしては
廃炉作業への住民の不安は高まるだろう。
1号機のカバー解体で東電は、
放射性物質の飛散状況を測定する装置を設け、
データをホームページなどで公表するという。
廃炉完了までの道のりは長く、安全面を最優先した取り組みを各工程で徹底してほしい。
廃炉には建屋での作業に加え、
汚染水対策も重要だが順調とはいえない。
・・・(後略)
安全を優先しつつ着実に
高知新聞 社説 2014年10月27日08時18分より一部
長い年月が必要な
東京電力福島第1原発の廃炉へ向けた第一歩だ。
東電は、水素爆発で大破した1号機を覆う
建屋カバーの解体作業を始めた。
建屋上部に残るがれき撤去のためで、
作業の終了後、
2017年度にも使用済み核燃料プールから燃料の取り出しを始める計画だ。
ただし、第1原発計4機の廃炉には
少なくとも30~40年かかるとされる。
がれきの撤去や
燃料取り出しは
作業の入り口にすぎない。
廃炉の最大の難関は、
1~3号機の原子炉格納容器に
溶け落ちた核燃料の取り出しだ。
1号機は早くて20年度からの取り出しを予定している。
順調に作業が進めばよいが、心配な点が多い。
昨年8月、3号機のがれき撤去の際、
放射性物質が飛散して数十㌔離れた
水田が汚染された可能性が指摘された。
周辺自治体が影響を懸念し、今回の建屋カバー解体も遅れてしまった。
3号機のケースは、
農林水産省がことし3月、東電に粉じんが飛ばないような対策を要請していた。
しかし、
そうした事実を公表したのは7月になってからだ。
原発事故の直後、
政府や東電の情報公表の在り方は
厳しく批判された。
その反省を忘れ、
情報提供をおろそかにしては
廃炉作業への住民の不安は高まるだろう。
1号機のカバー解体で東電は、
放射性物質の飛散状況を測定する装置を設け、
データをホームページなどで公表するという。
廃炉完了までの道のりは長く、安全面を最優先した取り組みを各工程で徹底してほしい。
廃炉には建屋での作業に加え、
汚染水対策も重要だが順調とはいえない。
・・・(後略)
by kuroki_kazuya
| 2014-10-28 06:59
| 核 原子力