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by 幸田 晋

<川内原発再稼働同意>知事、審査終了待たず

<川内原発再稼働同意>

知事、審査終了待たず


毎日新聞 11月8日(土)0時39分配信より一部

◇統一選への影響懸念か

原子力規制委員会の審査が終わっていない中、
伊藤祐一郎鹿児島県知事が
7日、九州電力川内(せんだい)原発1、2号機の再稼働に同意した。

知事が手続きを急いだ背景には、
立地自治体以外に
再稼働判断への関与を求める声の広がりや、
来春の統一選への影響を懸念した思惑が透けて見える。

「『拙速だ』という批判は当然あるかと思うが、
拙速をいとわず迅速に進めるのが私の行政の哲学だ」。

川内原発が新規制基準に合格してから2カ月弱、
立地する薩摩川内市の同意表明からわずか10日。

スピード判断は
周囲を戸惑わせたが、
知事にとってはシナリオ通りだった。


「11月5日に臨時議会を招集したい」。
薩摩川内市が再稼働に同意する前の10月半ば、
知事から池畑憲一議長に打診があった。

すでに議会行事が複数重なっていたため、
議長は「議員の都合を考えると無理」と押し返した。

だが知事は強硬だった
直後に再び打診があり、議長は結局承諾する。
1カ月待てば定例の12月議会もある。
野党は「なぜ急ぐのか」と反発した。

自治省(現総務省)出身で、
若いころに出向した石川県で北陸電力志賀原発の立地対策を担当したこともある知事は
かねて、「わが国のエネルギー事情を考えると原発は必要」という発言を繰り返してきた。

福島第1原発事故後も
持論は変わらず、
2012年の知事選では川内原発再稼働を訴え、3選を果たした。


・・・(後略)
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<川内原発再稼働同意>
「命の問題発生せず」
鹿児島知事


毎日新聞 11月8日(土)0時21分配信より一部

原発の立地県として初めて、
鹿児島県の伊藤祐一郎知事と県議会が
7日、九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に同意した。

原発事故への不安が根強い中、
伊藤知事は
国の新たな規制基準とそれに基づく九電の対策を高く評価し、
「もう命の問題なんか発生しない」と明言
しかし、再稼働に反対する県民は
「安全神話の復活だ」と猛反発している。
両者の主張は相いれないまま、
知事判断で再稼働の地元手続きは完了した。

「やむを得ない」。
伊藤知事は
7日、県議会が再稼働陳情を採択した後に記者会見を開き、
自らも同意したことについて
この言葉を連発した

伊藤知事は
これまで、再稼働の必要性を訴えつつ
「脱原発に向かって模索する」とも主張してきた。

今回、再稼働に同意したことに、
伊藤知事は
「国民生活のレベルを守り、わが国の産業活動を維持する上で(原発は)重要な要素だ」と理解を求め、
「わが国の当面の判断として原発を活用する以外に道がない。
安全性がある程度約束されるのであれば、それがベターだ」として「やむを得ない」の理由を説明した。

一方、原発事故への不安については
「福島であれだけの不幸な事故が起きた。安全神話が全部崩れたのは確かだ」との認識を示しながらも、
原発事故後に設けられた国の新規制基準を高く評価。

原子力規制委員会の指針や九電の評価を引用し、
事故が起きても原発から5.5キロの放射線量は
毎時5マイクロシーベルトだとした上で
「避難の必要がない。普通に生活してもいい」と述べ、
「もし福島みたいなことが起きても、もう命の問題なんか発生しない」と明言した。


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2014-11-08 06:58 | 核 原子力