スキーにはまっています。


by 幸田 晋

「翁長雄志新知事」誕生の背景――沖縄県知事選挙を振り返る

「翁長雄志新知事」誕生の背景――
沖縄県知事選挙を振り返る


週刊金曜日 (横田一・ジャーナリスト+野中大樹・本誌編集部、11月14日号) 
11月25日(火)19時15分配信より一部

「どのように勝つか、が大事だ」

 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古移設問題を最大の争点とする沖縄県知事選の投開票日(11月16日)を直前に控え、翁長雄志選対のひとりはこう話した。

 11月7、8日の両日、共同通信社が実施した世論調査で、前那覇市長の翁長氏(64歳)は現職の仲井眞弘多氏(75歳)を大きく引き離した。共産、社民、沖縄社会大衆各党の支持層をほぼ固め、無党派層の5割超に浸透。自民党、次世代の党の推薦を受ける仲井眞氏は、自民党支持層の5割超を固めたが、公明党支持層は3割にとどまる。

 一方で、自民党支持層の3割弱が翁長支持にまわっており、同氏陣営の焦点は、勝敗から「辺野古移設反対という民意を日本政府につきつけるため、どれだけ差をつけられるか」(支援者のひとり)に移りつつある。前衆議院議員の下地幹郎氏(53歳)、元参議院議員の喜納昌吉氏(66歳)の支持は、ともに拡がりを欠いている。

【“翁長撃ち”に幸福実現党】

 安倍政権にとって最大の懸案は、日米合意のもとで進められる普天間飛行場の辺野古移設に翁長氏が反対している点だ。推進の仲井眞氏をバックアップし、翁長氏の票を削ごうと画策している。

 複数の事情通によると、数カ月前から警察庁は沖縄県警に対し、翁長氏をおとす、もしくは脅せるスキャンダルがないか照会を求めていたという。しかし「確たるものは出てこなかった」(事情通)。そこで街に出てきたのが翁長氏を誹謗中傷する怪文書と宗教団体の存在だった。本誌が確認したものだけで複数枚の怪文書がばらまかれている。

 真相を明かすのは西田健次郎元自民県連会長。同氏は今年1月の名護市長選でも辺野古移設反対派の候補をおとすべく怪文書配布を主導した。「今回も宗教団体と連携しているのですか」と尋ねると、「幸福実現党が怪文書を配布してくれている。自民党と幸福実現党が連携するのは沖縄だけだろうが」と笑って答えた。同党は宗教団体「幸福の科学」の政党だ。


・・・(中略)


11日現在、衆議院の年内解散が現実味を帯びてきた。

安倍首相最大の公約「拉致問題の解決」ははるか遠く、
消費税増税や原発の再稼働は国論を二分している。

沖縄県知事選の結果が、
安倍首相をさらに追い詰めるだろう。
by kuroki_kazuya | 2014-11-26 06:25 | 政治・議会