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by 幸田 晋

福島第一原発事故で故郷を喪失の飯舘村民、身体に悪影響も――裁判外紛争解決手続き申し立て

福島第一原発事故で
故郷を喪失の飯舘村民、

身体に悪影響も

――裁判外紛争解決手続き申し立て


週刊金曜日 (明石昇二郎・ルポライター、11月21日号) 
12月4日(木)20時14分配信より一部

東京電力福島第一原発事故で被曝を強いられ、
故郷を喪失した福島県飯舘村の
村民737世帯からなる

「原発被害糾弾 飯舘村民救済申立団」が
11月14日、
東電に対して完全賠償と原状回復を求め、
原子力損害賠償紛争解決センターに
裁判外紛争解決手続き(ADR)を申し立てた。


この日は村民約50人が
バスで上京。東京・新橋でバスを降り、
「謝れ! 償え! かえせふるさと飯舘村」と書かれた横断幕を先頭に、
原子力損害賠償紛争解決センターの
第一東京事務所(東京・西新橋)までデモ行進した。

飯舘村は
その大半が福島第一原発の30km圏外にあるため、
村民の避難が大幅に遅れた。


事故直後は一時、避難したものの
いったん帰村した村民も続出。
そのため、子どもも含めた村民は
多量の被曝に晒されていた。


東電や国、県、村から
放射能汚染の状況に関する
正確な情報が与えられず、
禁止されるまで
事故発生後も
簡易水道の水を家族皆で飲んでいた
という家庭もある。


原発事故発生時、
18歳以下だった福島県民約36万7700人のうち、
今年6月末時点で57人の子どもが
甲状腺がんと確定し、

疑いのある者まで含めると
実に104人(良性結節1人も含む)に及んでいるが、

弁護団によると、
今回、ADR申し立てをした子の中にも、
甲状腺に腫瘍が見つかった子や、
検査で「A2」(甲状腺に小さな結節や嚢胞があるとされた)判定を受けている子が複数いるという。


・・・(中略)


今回、申し立てをしたのは、
同村の人口(約6300人)の半数近くに相当する2837人。

飯舘村では、
先行してADR申し立てをしている地域もあり、
今回の申し立てで
村民のおよそ3分の2が
東電にADR申し立てをしたことになる。


まだ賠償請求していない村民が3分の1おり、
この中には同救済申立団への参加を希望している村民も多数いるため、
今後、同救済申立団だけで村の人口の過半を占める可能性がある。

弁護団の保田行雄弁護士は、
「同じ避難地域の半数の人たちが集団で申し立てるのは、おそらく初めて。
これほどの規模になれば、
同救済申立団は今後、政治的な力をも持ちうるだろう」と話している。
by kuroki_kazuya | 2014-12-05 06:55 | 東電 出鱈目 資本