規制委、最悪の想定甘く 原発「過酷事故」審査、専門家が疑問視 注水遅れ試算10分まで
2015年 02月 17日
規制委、最悪の想定甘く
原発「過酷事故」審査、
専門家が疑問視
注水遅れ試算10分まで
西日本新聞 2015年02月16日 03時00分より一部
原発が新規制基準を満たしているかどうかを判断する
原子力規制委員会の審査が
「不十分」とする声が
専門家の間で高まっている。
特に原子炉(鋼鉄製)内で
核燃料の温度コントロールがきかなくなり、
核燃料などが超高温になって炉を破損する
過酷事故対策を疑問視。
事故ともなれば大混乱が予想されるが、
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の場合、
九電は注水作業の遅れを計画より
10分遅れまでしか想定していないのに、
規制委は新基準に適合とした。
専門家の試算では
35分遅れると事故は防げない恐れが高まり、
「作業遅れの影響評価が不十分だ」と指摘する。
問題点を指摘するのは、
旧原子力安全委員会事務局で8年間、
技術参与だった滝谷紘一さん(72)
=埼玉県所沢市=ら。
大地震などで原子炉につながる配管が破断し、注水によって核燃料を冷やせなくなった場合、電力会社は移動式発電機車をつなぎ、原子炉格納容器内で注水を再開。原子炉下のキャビティーと呼ばれるスペースに水をため、落下する燃料などの炉心溶融物を徐々に冷やす対策を行う計画だ。溶融物を冷やせないと事故の進行を止められず、外部に放射性物質が漏れ出す恐れが一気に高まる。
・・・(中略)
滝谷氏は「35分遅れる想定だと、事故を食い止められない解析結果となるのを恐れ、あえて計算、審査しなかった疑いがある。福島の事故を考えると、さらに作業が遅れることもあり、規制基準を満たしているとは言えない」と批判。原子力規制庁も「10分以上作業や判断が遅れれば、この対策が機能しなくなる恐れが出てくる」と認めている。
▼「審査水準十分ではない」原子力規制委
過酷事故対策に対し、
原子力規制委員会の審査レベルが
十分ではないことは
規制委自体も認めている。
原発「過酷事故」審査、
専門家が疑問視
注水遅れ試算10分まで
西日本新聞 2015年02月16日 03時00分より一部
原発が新規制基準を満たしているかどうかを判断する
原子力規制委員会の審査が
「不十分」とする声が
専門家の間で高まっている。
特に原子炉(鋼鉄製)内で
核燃料の温度コントロールがきかなくなり、
核燃料などが超高温になって炉を破損する
過酷事故対策を疑問視。
事故ともなれば大混乱が予想されるが、
九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の場合、
九電は注水作業の遅れを計画より
10分遅れまでしか想定していないのに、
規制委は新基準に適合とした。
専門家の試算では
35分遅れると事故は防げない恐れが高まり、
「作業遅れの影響評価が不十分だ」と指摘する。
問題点を指摘するのは、
旧原子力安全委員会事務局で8年間、
技術参与だった滝谷紘一さん(72)
=埼玉県所沢市=ら。
大地震などで原子炉につながる配管が破断し、注水によって核燃料を冷やせなくなった場合、電力会社は移動式発電機車をつなぎ、原子炉格納容器内で注水を再開。原子炉下のキャビティーと呼ばれるスペースに水をため、落下する燃料などの炉心溶融物を徐々に冷やす対策を行う計画だ。溶融物を冷やせないと事故の進行を止められず、外部に放射性物質が漏れ出す恐れが一気に高まる。
・・・(中略)
滝谷氏は「35分遅れる想定だと、事故を食い止められない解析結果となるのを恐れ、あえて計算、審査しなかった疑いがある。福島の事故を考えると、さらに作業が遅れることもあり、規制基準を満たしているとは言えない」と批判。原子力規制庁も「10分以上作業や判断が遅れれば、この対策が機能しなくなる恐れが出てくる」と認めている。
▼「審査水準十分ではない」原子力規制委
過酷事故対策に対し、
原子力規制委員会の審査レベルが
十分ではないことは
規制委自体も認めている。
by kuroki_kazuya
| 2015-02-17 06:45
| 核 原子力