スキーにはまっています。


by 幸田 晋

福島第一原発事故から4年後・・・【第3回】  広瀬 隆

福島第一原発事故から
4年後・・・【第3回】


広瀬 隆



たんぽぽ舎です。【TMM:No2436】
2015年3月17日(火)午後 10:05
地震と原発事故情報より一部



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┗■1.福島第一原発事故から4年後・・・【第3回】
 |  私にとって、この「4年後」という時期は胸騒ぎを覚える
 |  放射能災害が人体にはっきり発現しはじめるのが「4年後」頃である
 └──── 広瀬 隆

鹿児島県の川内原発と
「再稼働トップ」の先陣争いをしている福井県の高浜原発について、
重大な危険性を現地の人たちに伝えたい。

福島第一原発事故が起こる3ヶ月前、
2010年12月5日に、
関西電力が
高浜原発3号機にプルトニウム燃料(MOX燃料)を装荷し、
12月25日にプルサーマル発電を開始した


このプルサーマルは、
玄海、伊方、福島(3号機)に続いて
4基目であった。
このプルトニウム燃料は、
従来のウラン燃料に比べて
アルファ線で15万倍、
中性子線で1万倍という
トテツモナイ危険性を持っている


中性子線のおそろしさは、
1999年の東海村の臨界事故で、
関東地方の人間が体験している。
被曝した作業者の方は、
免疫系を破壊されて、
全身が腐敗したようになって亡くなった


それだけでなく、
プルトニウム燃料を使用したあとに出る
使用済みMOX燃料は、
中性子線を大量に出し、
発熱量もケタ違いに大きい


そのため、2004年7月13日に
「使用済みMOX燃料は 発熱量が高いので、
地下に埋められる温度に下がるまで、約500年かかる」
と核燃料サイクル開発機構
(現在の日本原子力研究開発機構)が発表している。
MOX燃料を処理できる工場は全世界にない。
つまり再稼働すれば、
高浜町には、「永遠に」危険物が残される!!


伊方原発を再稼働しようとしている
愛媛県の伊方町も同じである。
こうした事実を、
福井県知事や、
愛媛県知事は知っているのか。

また4年前の福島第一原発事故では、
MOX燃料を使っていた3号機が、
臨界と思われる大爆発を起こし、
燃料を空中に噴き上げたことを誰もが記憶しているはずだ。

高浜3・4号機の使用済み核燃料プールは、
六ヶ所再処理工場のプールが満杯で、
使用済み核燃料を青森県に送れない。

そのため燃料棒をぎゅう詰めにして、
地震の揺れで臨界爆発しやすい
超危険な処理(リラッキング)をしたため
危機的状況にある。

3号プールのAエリアでは、
従来の貯蔵能力のほぼ2倍の1240体まで貯蔵可能としたが、
これは原子炉の炉心内の157体のほぼ8倍にも達する量である。

福島第一原発では、
4号機の燃料プールが、
東日本を壊滅の危機にさらしてきたことを忘れてはいないだろう。

川内原発1・2号機の
使用済み核燃料プールも、
リラッキングのため危機的状況にある。
2015年現在、
1号機が1128体、
2号機が818体、
合計1946体の燃料が貯蔵されているので、
69.5%の貯蔵率とされている。

だが、従来の貯蔵能力は
1・2号機合計1660体だったのだから、
本来の容量をはるかに超えている。
こちらも、
いつでも臨界爆発を起こしやすいきわめて危険な状態である。

これらの燃料プールは
格納容器の外にあるので、
むき出しの原子炉だ


事故があれば放射能の全量が町内に放出される。

もう絶対に、使用済み核燃料を増やす再稼働は許されない!


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┗■3.「安倍首相とメシを食うモラル無きマスコミ人たち」これでいいのか
 |  『財界展望』(2015年4月)の紹介
 └──── 成瀬 伊佐夫

 『財界展望』(2015年4月)に、「安倍首相とメシを食うモラル無きマスコミ人たち」と題する記事が掲載されている。この記事の中に、安倍首相と会食したメディア関係者の一覧表(2013年1月から2015年2月)がある。

 この一覧表を見る限り、リベラル派のイメージがある東京新聞や朝日新聞の関係者までが、安倍首相と会食していることが分かった。「読売新聞の渡辺恒雄氏」が安倍首相と頻繁に会食している話は周知となっているが、『財界展望』の記事によると、主要な新聞の多くが、首相と特別な関係にあるようだ。

渡辺氏ら「常連」とは別の
会食者のうち、
個人的に気になる社と
人物をピックアップしてみた


朝日新聞:木村伊量社長       共同通信:石川聡社長
日経新聞:喜多恒雄社長       テレビ朝日:早河洋社長
毎日新聞:朝比奈豊社長       時事通信:西沢豊社長
東京新聞:長谷川幸洋論説副主幹   共同通信:福山正喜社長
中国・九州の地方紙代表者ら     内閣記者会加盟各社キャップ
女性記者複数人
NHKインターナショナル:諸星衛特別主幹
NHK島田敏男解説委員


◇首相の意に添った報道

  権力を監視するジャーナリストが首相と会食する友達になれば、ジャーナリズムは成立しない。こんな常識的なことが分かっていないのは、入社時の社内教育以前に、大学のジャーナリズムの授業で、ジャーナリズムの原理を教えていないことが原因ではなないだろうか?

 取材目的で会食するのであれば、ある程度は容認されるが、会食したメディアの報道を検証する限り、自民党政権と正面から対峙するスタンスは見られない。 つまり会食することにより、首相の意に添った報道になっているのが問題なのだ。特に構造改革=新自由主義の「援護」は見過ごせない。

 新自由主義による矛盾の蓄積と、軍事大国化の下で、報道しなければならないテーマは山積みになっているが、ほとんどのメディアがその役割を放棄している。

 例外的に優れた報道が行われたとしても、それは記者個人の努力の結晶であって、メディア企業としてのスタンスの現れではない。
by kuroki_kazuya | 2015-03-18 06:25 | 核 原子力