スキーにはまっています。


by 幸田 晋

4月14日福井地裁報告  上岡直見 環境経済研究所(技術士事務所)

4月14日福井地裁報告

規制委の審査基準に踏込み、
こんなズルズルの基準では
審査したことにならんと断じている


上岡直見 環境経済研究所
(技術士事務所)



たんぽぽ舎です。【TMM:No2461】
2015年4月15日(水)午後 08:41
地震と原発事故情報より一部


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┗■1.4月14日福井地裁報告
 |  規制委の審査基準に踏込み、こんなズルズルの基準では審査したことにならんと断じている
 └────  上岡直見 環境経済研究所(技術士事務所)

 4月14日午後、福井地裁前に行った。早めに行ったつもりだったが既に黒山の人だかりだった。ちょうど14時になり、地裁玄関から駆け出した原告(債権者)と弁護士さんによる「旗出し」があった。

 大飯判決と同じ裁判長なので差止めの仮処分が下されることはほぼ確実だったが、その通りでほっとした。

 その後近くの国際交流会館に移動して報告会が開かれた。用意したホールに人が入りきらず別室で映像中継も行われた。

 そこで驚いたのは、配られた決定文要旨である。高浜の差止めについてはこれまでの原告(債権者)の主張に沿っており妥当という印象だが、それ以上に驚いたのは規制委の審査基準に踏込み、こんなズルズルの基準では審査したことにならんと断じていることである。

 傑作なのは、よく知られるとおり規制委員長の「基準に合っているか審査したが、安全とは言っていない」という発言を逆手に取って、まさに規制委員長が安全とは言っていないというのだからそのとおり安全ではないに違いない、と突っ込んでいることだ。

 弁護団のコメントによると、これは高浜だけに留まらず全国に波及するという裁判長のメッセージが込められているのではないかということだ。

 決定文は以下からダウンロードできる。
http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/news/15-04-14/


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┗■3.民間規制委員会! かごしまから東京へ
 |  3/10第1回「川内原発民間規制委・かごしま」と九州電力の交渉
 | 槌田ゼミ(3月26日)報告:次回は4月23日(木)
 └──── 坂東喜久恵(たんぽぽ舎)

 3月26日(木)の槌田ゼミは、3月10日(火)に鹿児島でもたれた九州電力との3時間半に及ぶ交渉の記録を資料に、「民間規制委かごしま」が出した勧告へ回答についての問題点についての報告が中心になりました。

 九州電力との交渉には、九電としては広報担当者と共に玄界原発を担当した技術畑の人も参加し、個々の内容にかなり突っ込んだ議論となり、特に勧告11番のやりとりでは双方大きく意見が分かれました。

☆勧告11:九州電力は、ウェスティングハウス(WH)型蒸気発生器の逆U字細管に留まった水素をどのように取り除くかあきらかにせよ。

 答えは大丈夫というものだったが、

★反論:このタイプはスリーマイル原発の型と違うので、事故になって水素が発生した場合は取り除く方法がない。
○また、事故が起こった場合、水が蒸発しなくなっていくと、結果的に加圧水型と同じになるが、水位計の信頼度がないのでもっと危険が大きくなる。と指摘。
「川内原発民間規制委・かごしま」は、反論を含め、「再勧告書」を出しました。

 槌田さんはこの日のゼミで、民間規制委の「かごしま」「高浜」に続き、「東京」でも民間規制委を作りたいとの提案をしました。

 原発現地ではない東京での民間規制委の役割は?ですが、原子力規制委員会は東京にあるし、原発を製造しているメーカーの本社は東京にあるので、直接追及できる、ということです。
みんなに参加してほしいと呼びかけました。次回みんなで検討を。
もちろん、「民間規制委・とうきょう」を立ち上げるのには、いろいろな条件を整えなければ出来ません。しっかり検討しましょう。

※次回の槌田ゼミ案内
  槌田ゼミ「福島原発事故基本講座第13回」
  「民間規制委 かごしま(川内)・高浜〜東京へ」
  民間原子力規制委・東京(準)としての規制勧告案について
「重大欠陥の見つかったWH型加圧水原発
・逆U字細管に留まる水素で事故原子炉の冷却不能
・加圧水型原発の全面的使用禁止と製造・販売禁止の勧告へ」
 日 時:4月23日(木)19:00から21:00
 講 師:槌田 敦
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円
by kuroki_kazuya | 2015-04-16 06:05 | 核 原子力