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by 幸田 晋

むなしく終わる朝日の「イスラム国」人質事件検証の大スクープ記事

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むなしく終わる
朝日の「イスラム国」人質事件検証の
大スクープ記事


ブログ「天木 直人のブログ」  
2015年04月16日より転載


 
 もうすっかり忘れ去られようとしている「イスラム国」による邦人人質・殺害事件であるが、その記憶を鮮やかに蘇らせる大スクープを、きょう4月16日の朝日新聞が一面トップで書いた。

 すなわち、後藤健二氏の妻に「イスラム国」から複数の重要なメールが届いており、それを妻が外務省に伝え、その後も外務省は妻と連絡をとって「イスラム国」のやり取りをすべて把握していたにも関わらず、一切の適切な指示を与えなかったというのだ。

 それどころか、そのような緊迫した事態の中で、安倍首相は予定を変更することなく中東歴訪に出発したというのだ。

 この朝日新聞のスクープ記事は、まもなく公表されるであろう政府の検証報告書に痛烈な警告を発したことになる。

 いい加減な報告書で責任逃れをすることは許されないと言っているのだ。

 しかし、この朝日のスクープは無視されて終わるだろう。

 まともに検証すれば安倍政権が吹っ飛びかねないからだ。

 その検証の鍵を握るのはいうまでもなくすべてを知っている後藤健二氏の妻だ。

 しかし、後藤健二氏の妻は、朝日の取材に応じないという。

 よくいえば政府・外務省から口止めされているということであり、悪く言えば政府・外務省と結託して隠しているということだ。

 そういえば、今度の事件のカギを握る後藤夫人が、当時も今も、まったくメディアに登場しない。

 彼女はJICA(国際協力機構)の元職員で、緒方貞子前理事長の秘書をしていたと報じられたことがあった。

 JICAは外務省の下部機関であり、緒方貞子理事長は外務省側の人間だ。

 そう考えた時、後藤夫人が表に出て来ない理由がわかる。

 そして、そして、メールの全貌と、政府・外務省の関与をこれ以上追及しようとしても、特定秘密保護法の壁が立ちふさがる。

 何もかも出来過ぎている。

 かくておためごかしの政府検証報告書が連休明けに提出されて、すべてが終わってしまう。

 きょうの朝日の大スクープがむなしく見える(了)
by kuroki_kazuya | 2015-04-17 06:05 | 日本の今後