ポツダム宣言を読んでいない事を認めた安倍首相の致命的答弁
2015年 05月 23日
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ポツダム宣言を読んでいない事を
認めた安倍首相の致命的答弁
ブログ「天木 直人のブログ」
2015年5月21日より転載
今度の党首討論の最大の意義は、安倍首相がその答弁の中で、ポツダム宣言を読んでいないことを認めてしまったことだ。
すなわち共産党の志位委員長が侵略戦争に関する歴史認識を質問した際に、ポツダム宣言を引用し、これでも間違った戦争だったと認めないのかと迫った。
それに対し、なんと安倍首相は、ポツダム宣言をよく読んでいないから論評を差し控えると答弁したのだ。
これは日本の首相として致命的な答弁である。この発言を引き出した志位委員長の質問の大殊勲である。
言うまでもなくポツダム宣言の受諾は日本が戦後国際社会に復帰した際の大前提である。
そこには、ナチス・ドイツ軍と並んで日本軍が並記され、連合国側は日本に対し、世界征服に乗り出す過ちを犯した無責任な軍国主義を世界から駆逐する事を受け入れる事を無条件で求めている。
そして日本はそのポツダム宣言を無条件で受け入れたのだ。
安倍首相は口が裂けても「読んでいない」などと言っていけなかった。
ウソでもいいから読んでいる振りをしなければいけなかった。
ウソをつきたくなかったら、ポツダム宣言を完全にスルーして、単に「論評は控える」とだけ言って逃げればよかったのだ。
安倍首相はその知恵がなかった。
そこまでの余裕はなかった。
悪知恵を働かすには、安倍首相はあまりにも正直だということだ。
大手メディアは共産党の志位委員長の質問と、それに対する安倍首相の答弁としてごまかしているが、大手メディアこそこの安倍首相の答弁を大声で批判すべきなのだ。
中国がこの安倍首相の発言を聞き逃すはずがない。
安倍首相は8月15日の安倍談話に向けてさらなる窮地に立たされるだろう。
安倍首相の致命的な発言をした。
この安倍首相の致命的発言を引き出した今回の党首討論は、かつてない 有意義な党首討論だったということだ(了)