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by 幸田 晋

憲法審で全員違憲 安保法制は廃案しかない

憲法審で全員違憲 

安保法制は廃案しかない


琉球新報 <社説> 2015年6月7日 6:02より一部

 集団的自衛権行使を可能にする安全保障関連法案について、衆院憲法審査会の質疑に招かれた憲法学の専門家3人の参考人全員が「憲法違反」との認識を表明した。この中には自民、公明両党が推薦した専門家も含まれている。法案が憲法違反であることは明らかだ。安倍晋三政権は法案そのものを取り下げるべきだ。

 政権与党の自公両党の推薦で審査会に参加した早稲田大の長谷部恭男教授は、集団的自衛権行使について「憲法違反だ。従来の政府見解の基本的な論理の枠内では説明がつかない。(憲法が禁じる)外国の武力行使と一体化する恐れが極めて強い」と述べた。民主党の推薦で発言した慶応大の小林節名誉教授も「憲法9条は、海外で軍事活動する法的資格を与えていない」と述べ、9条違反との見解を表明した。

 憲法違反だと指摘するのは審査会に招かれた専門家3人だけではない。法案に反対する憲法学者らが「憲法9条が定めた戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認の体制を根底から覆す」として廃案を求める声明を出した。賛同する憲法学者は5日時点で180人を超えた。

 憲法上、長らく禁じてきた集団的自衛権の行使容認については内閣法制局は過去に「憲法改正が必要」と答弁してきた。歴代の内閣法制局長官経験者は行使容認に反対している。

 これに対して中谷元・防衛相ら政府側は「合憲」と主張したが、何の説得力も持ち合わせていない。


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2015-06-08 06:35 | 憲法