スキーにはまっています。


by 幸田 晋

中電の虚偽記録 企業の信頼性が問われる

中電の虚偽記録 

企業の信頼性が問われる


山陽新聞 社説 2015年07月14日 07時37分より一部

 安全に対する信頼を大きく損なう重大な問題であり、企業体質そのものにも不信感が拭えない。

 中国電力が、島根原発(松江市)で発生した低レベル放射性廃棄物を処理する際に使う水量計測器について、正常かどうかの確認作業を怠ったのに、確認をしたとする虚偽の記録を作成していたと明らかにした。問題を受け中電は、弁護士ら第三者を交えた調査組織を社内に設けた。不正の原因や、他に同様の事案がないのかなどについて徹底的に調べ、再発防止に万全を尽くさねばならない。

 低レベル放射性廃棄物は配管や保温材などで、水やセメントを混ぜて作ったモルタルでドラム缶の中に固定し、青森県六ケ所村にある日本原燃の保管施設に搬出する。セメントに混ぜる水量を調整する計測器は半年に1回、別会社に送り、正常かを確認することが決められている。

だが、担当の中電社員は、
2013年2月~14年10月に確認したとされる
6件中4件で点検の委託を忘れ、
以前に点検した際の記録をコピーして
虚偽の記録を作ったという。
今年6月中旬、
日本原燃が搬出前監査で、
中電に対し記録原本の提示を求めたところ
原本がないことが分かり、不正が発覚した。


 混ぜる水量が正常でないと、ドラム缶の中で崩れたり、缶が破損したりする恐れがあるという。そうなれば放射性廃棄物が外に漏れ出す可能性もあり、重大な事態につながりかねない。

 島根原発1、2号機では、10年にも計500カ所以上の点検漏れや部品の交換漏れが判明した。中には、国が安全機能の重要度に応じて設けている4段階のランクのうち、最重要ランクに位置付けられている項目でも点検の不備があった。原発以外でも06年には、土用ダム(岡山県新庄村)の堤の高さの変化やゆがみを測ったデータについて、中電の子会社が改ざんし、中電はその事実を把握しながら、隠ぺいしていた問題などが発覚した。


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2015-07-15 06:55 | 九電労組