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by 幸田 晋

[無風の総裁選] 翼賛体制が強まったか

[無風の総裁選]
翼賛体制が強まったか


南日本新聞 社説 9/9 付より一部

 自民党総裁選で安倍晋三首相が無投票で再選された。告示日に立候補者が1人だけだったのは、橋本龍太郎元首相以来18年ぶりである。

 無投票を批判した野田聖子前総務会長は推薦人を確保できず、立候補を断念した。全7派閥、グループから推薦人20人を集めた首相陣営とは対照的だ。

 それにしても国会議員400人余りを擁する党が、首相の対抗馬1人立てられない。巨大与党で翼賛体制が強まったように見える。

 山崎拓・元自民党副総裁は「大政翼賛会的になった」と古巣を痛烈に批判した。看板とした国民政党の多様さが失われていないか。一人一人が自省すべきだろう。

 国政の停滞は許されない。無理に総裁選を実施する必要はないかもしれないが、今回は別だった。

 その最大の理由は安倍政治と世論とのミゾである。共同通信社の世論調査では、安全保障関連法案に58%が反対し、原発の再稼働に55%が反対した。

 同じ調査で、総裁選実施を望む声は7割を超えた。世論を意に介しない首相への不安、ブレーキ役となる自民党内への期待の表れではなかったか。

 与党公明党の足元では、創価学会関係者による安保法案反対運動が起きている。それに比べても、自民党内から異論がほとんど聞こえないのは異様に映る。


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2015-09-10 06:25 | 政治・議会