<東通原発>避難法 現実性を欠くと批判
2015年 09月 17日
現実性を欠くと批判
河北新報 2015年09月16日水曜日より一部
青森県が原子力災害避難対策検討会で示した移動の在り方をめぐり、説明を聞いた関係市町村の担当者らからは「内容は現実性に欠ける面がある」といった厳しい声が上がった。
県医師会の代表者は「対策には全面的に協力するが、同心円の中心(原発立地地点)に近づくように避難させる方法は理解できない。素人から見てもおかしい」と指弾した。
避難者が最も多いむつ市の場合、東北電力東通原発から20キロほど離れた所にいながら、8~9キロまで近づくような避難を余儀なくされる。同市の担当者は「原発から遠い方に、ストレートに逃げるのが放射線被ばくを避ける方法だと思う」と発言。「県に言われて避難計画を変えたとしても、市民は計画通りには動かない」と反発した。
県は下北半島の先端に逃げて海路避難した場合、完了までに1週間程度かかると試算している。
・・・(後略)