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by 幸田 晋

<伊方原発>町長再稼働同意…1万人の町に不安、期待、沈黙

<伊方原発>町長再稼働同意…
1万人の町に不安、期待、沈黙


毎日新聞 10月22日(木)21時55分配信より一部

 四国電力伊方原発3号機が立地する愛媛県伊方町の山下和彦町長が22日、再稼働への同意を表明した。東京電力福島第1原発事故を経てもなお、約40年続く原発との共存を選択した。3年9カ月に及ぶ全基(3基)停止で冷え込んだ町経済に活気が戻るとの期待がある一方、住民説明会も開かないままの「ゴーサイン」に不安も漂う。人口約1万人の小さな町の受け止めは複雑だ。

 「再稼働には反対。わしら海や山で食っている人間は、事故が起きたら住めなくなる」

 原発から南西約25キロ。伊方町三崎の漁師、山崎光さん(67)は日焼けした顔で話した。東京で会社員をしていたが、30代でUターンし漁師に。長男はかつての自分と同じく東京でサラリーマンをしている。「帰ってこいとは言えない。万が一の時、子供や嫁さんに責任を取れない」。山崎さんによると、三崎地区の漁師20人のうち跡取りがいるのは1人だけだ。「原発があったら帰れんやろう」と推し量る。

 同町中浦のミカン農家、福島武敏さん(65)も懸念する。「事故の際、政府は責任を取ると言っているが、首相が交代したら責任なんてうやむやになる」

・・・(中略)

この約40年間、電源3法交付金などで計約948億円の「原発マネー」が町に落ちた。これらを財源に道路や3つの診療所、防災施設などが整備された。今年度町予算で、固定資産税など原発関連は24億5600万円で歳入の27%を占める。

原発は出稼ぎが盛んだった町の暮らしを変えたが、異論は封じられた。
狭い半島では事故時の逃げ場はない。

同町仁田之浜のミカン農家の男性(75)は
「本音は反対だが、言うと差し支える」と氏名は明かさなかった。
by kuroki_kazuya | 2015-10-23 06:55 | 核 原子力