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by 幸田 晋

<東芝子会社>1600億円損失 原発事業の資産価値下げ

<東芝子会社>1600億円損失 

原発事業の資産価値下げ

毎日新聞 11月12日(木)21時52分配信より一部

 東芝の子会社である米原子力大手「ウェスチングハウス(WH)」が2012~13年度の2年間で原発事業に関連する資産価値を引き下げ、計13億ドル(約1600億円)の損失を計上していたことが12日、分かった。原発の新規建設事業の低迷が主因だ。不正会計問題で業績不振が鮮明になった東芝グループで、主力事業である原発ビジネスの先行き不透明感が高まった格好だ。ただ、親会社である東芝は、関連会社の損益を反映させる連結決算で、WH関連の損失計上を見送った。市場からは「適正に反映すべきではないか」との声も上がっている。

 WHが行ったのは「減損処理」と呼ばれる会計処理。特定事業の収益力が低下した場合、会計上、その事業に関連する資産の価値を引き下げて、損失を計上する必要がある。

 東日本大震災で原発事故が起きた11年3月以降、電力会社などが新規に原発を建設することを控えた。このため、WHは原発の新規受注を得られず、将来の収益見通しを引き下げる必要に迫られ、減損処理で12年度に約9億ドル(約1100億円)、13年度に約4億ドル(約500億円)の損失を計上。両年度ともWHの決算は最終赤字だった。

・・・(中略)

 東芝は06年にWHを41億ドル(約5000億円)で買収し、原発事業を収益の柱に据えたが、市場では「東芝は原発事業の現状を十分説明していない」との批判もある。原発事業の立て直しとともに、情報公開の在り方も問われることになりそうだ。
by kuroki_kazuya | 2015-11-13 06:45 | 核 原子力