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by 幸田 晋

政活費流用/透明性の向上を図らねば

政活費流用/

透明性の向上を図らねば


神戸新聞 社説 2015/12/30より一部

 政務活動費(政活費)の不透明な支出が各地で依然、後を絶たない。

 発端は昨年の兵庫県議(当時)の「カラ出張疑惑」だった。今年も使途を偽ったり目的のあいまいな海外視察に高額支出したりするなど、認識が疑われるようなケースが相次いだ。議員の資質とともに制度自体に欠陥はないのか、あらためて問う必要がある。

 兵庫で6月末、神戸市議会の会派「自民党神戸」(改称後に解散)による政活費流用が明るみに出た。その額は5年間で計3447万円に上るとみられる。

 架空の調査委託などの経費を政活費から支出したと偽って裏金を捻出し、神戸市議選に立候補する会派の市議らに「陣中見舞い」として渡していた。政務活動とは無関係の旅行や飲食に使った疑いもある。

 県議会に続く兵庫の議会が舞台の不祥事は、当事者の議員だけではなく、彼らを選んだ有権者にとっても極めて不名誉なことだ。

 裏金づくりに深く関与したとされた市議は、問題発覚後、病死した。だが、周辺人物の証言で、裏金を管理する口座や裏帳簿の存在まで既に確認されている。会派ぐるみの不正との疑いも浮かび上がる。政治家としてのモラル以前の問題である。

 市議会は詐欺容疑などで県警への再告発を予定している。流用額は利息とともに返還されたが、不透明支出に歯止めをかけるためにも、全容解明へ捜査を急ぐべきだ。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2015-12-31 06:35 | オンブズマン