スキーにはまっています。


by 幸田 晋

『第156回小出裕章ジャーナル』より

『第156回小出裕章ジャーナル』より

石垣敏夫(さいたま市)


たんぽぽ舎です。【TMM:No2677】
2016年1月9日(土)
地震と原発事故情報より一部


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┗■1.政府が原発推進にこだわる理由「核兵器をつくるための技術的な能力と
 |  いうものを保持し続けたいというのが一番の動機なのです」
 |  『第156回小出裕章ジャーナル』より
 └──── 石垣敏夫(さいたま市)

☆今、この時にそれぞれの人が戦争を防ぐために何ができるかということを考えながら、やはり声をあげる、黙っていてはいけないということが大切なんだろうと、私は思います。
暴力以外出来ることは何でもやりましょう、
野党統一候補の推薦、「戦争法」賛成議員の落選運動、マスコミの過ちを批判し、真実を知らせる、放映は良いものは褒め、問題あれば抗議する、カンパをする、集会・デモに参加する、「安保法制」違憲訴訟等の原告となる、闘争現地へ支援参加、裁判を傍聴する、ゼッケン・「アベ政治を許さない」等をつけて行動する、ミニコミ、クチコミを行う、街頭宣伝に参加する、仲間を批判するときは直接述べ陰で言わない、「戦争法」反対等のポスターを広める、戦争体験者のお話を聞く、貧困非正規雇用等の実態を知る、戦地や避難民・被害者のお話を聞く、戦争の本質を知る、メール・フェースブック・ツイッターを活用する等々でしょう。

以下、『第156回小出裕章ジャーナル』より一部抜粋します。
(小出さんのお話はとても分かり易いです)
 全文は、こちらを  http://www.rafjp.org/koidejournal/no156/

 政府が原発推進にこだわる理由「核兵器をつくるための技術的な能力というものを保持し続けたいというのが一番の動機なのです」
〜第156回小出裕章ジャーナル   2016年01月02日

湯浅誠:
 今日は、『原発と戦争』というテーマでお話を伺います。小出さんは、去年の9月、毎日新聞出版から『原発と戦争を推し進める愚かな国、日本』という本を出されました。その本にも書かれてますが、日本政府が原発推進にこんなにもこだわる、そして止めない、その理由は何だと思われてますか?

小出さん:
 はい。リスナーの皆さんは、この日本という国は平和国家で戦争なんかしないと思っていらっしゃったかもしれませんが、それは今、安倍政権の下で次々と壊されて、海外に派兵をするというようなところまできてしまっています。そして、まさか核兵器なんか持たないだろうと、日本の多くの方が思ってきたはずだと思うのですが、実はそれが初めから間違いなのです。
 日本国政府は、国会でこれまでも何度も何度も答弁していますけれども、自衛のための戦力は憲法が認めていると、その範囲であるなら、核兵器であろうと通常兵器であろうと、それを持つことは憲法は禁じていないというのが、日本政府の一貫した公式見解だったのです。
 つまり核兵器は日本という国で持てると、それが日本国政府の見解だった、そして多くの日本人の人達は、日本は原子力平和利用であって、平和利用三原則もあるので核兵器などつくらないだろうと、そのようにたぶん思ってきたと思うのですが、それもまた実は違っていたのです。
 日本というこの国は、もともと原子力というものを発電の道具として考えていたのではなくて、平和利用と言いながら、原子力発電をやることで原爆材料であるプルトニウムを手にしたいという、そういう目的のために今日までずっと原子力をやってきたのです。
 もうすでに、原子力発電というのが膨大な危険を抱えているということは、福島第一原子力発電所の事故で分かっているわけですし、原子力が経済的にもペイしないということももちろんわかっていて、電力自由化という今の時代に電力会社自身が国が何か援助してくれなければ、もう原子力ができないというようなことを言っているわけです。
 それでもなおかつ、進めると日本国政府は言ってるわけで、なぜなのかと言えば、それは原爆材料であるプルトニウムをずっと保持していたい、そして核兵器をつくるための技術的な能力というものを保持し続けたいというのが一番の動機なのです。 (後略)

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┗■2.元日早々から「津波警報」の誤報
 |  「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその134
 └──── 島村英紀(地震学者)

 和歌山県で携帯電話を持っている人たちは元日早々、びっくりしたにちがいない。

 午後2時8分に配信された緊急速報メールで県は「和歌山県沖で大きな津波の観測があった」と避難を呼びかけたからだ。さらに午後3時には、「津波がさらに大きくなっている」という2通目のメールも送信された。メールは県内にあったすべての携帯電話に送られた。
 この情報を受けて逃げ出した人もいた。JR紀勢線に乱れが出たほか。県庁や消防、警察に問い合わせが殺到した。
 だが、これらは誤報だった。午後3時15分に取消のメールが配信された。昨年11月から和歌山県が独自に始めた津波警報システムの誤作動だった。

 このシステムは紀伊半島沖の熊野灘に設置された海底津波計からの信号を、気象庁を介さずに県独自に入手して警報する仕組みだ。全国の自治体でも初の試みだった。

 海底津波計は海底に設置して海面の上下を精密に測る。津波は外洋を舞台にする海溝型地震が起きたときに生まれるものだから、外洋で海面の上下を津波計で測っていれば、時間的にも早く検知できる。測られた津波の高さと時刻が分かれば、沿岸に津波が到達する時刻と津波の大きさが津波に襲われる前に計算できるというわけなのだ。
 津波が伝わる速さは海の深さで変わる。物理的には水深の平方根に比例するから、深海ではジェット旅客機なみでも、海岸近くだととても遅くなる。このため後から来た津波が前を行く津波に追いついて、海岸近くでは数倍から数十倍もの高さになる。
 このため外洋では振幅が小さくても、海岸では大津波になる。

 ところで太陽と月の引力で起きる海洋潮汐(潮の満ち引き)も海面を上下させる。一般には沖合では小さく、沿岸や湾では大きい。和歌山沖では振幅40〜50センチメートルだが、たとえば有明海では6メートルを超えることもある。これは湾のなかの海水が共鳴するせいだ。

 海洋潮汐は、将来の満ち干が正確に計算できるから、津波の観測のときには影響を差し引ける。和歌山のシステムは年末までは正常に働いていた。しかし和歌山県職員のミスで1月からの海洋潮汐のデータを入力していなかったのである。
 沖合で測っている津波の高さは、そもそも数値としてはそれほど大きくはない。それゆえ海洋潮汐をセンチメートル以下の単位で正確に差し引かないと、とんでもない津波が来た、という間違った情報になってしまうのだ。元日は小潮で潮汐は小さかったが、事件はこうして起きた。

 じつはこの種の津波計は2011年の東日本大震災のときに岩手・釜石沖でも働いていた。大学が設置したものだ。そこで記録した津波は途方もなく大きなもので、その情報はすぐに気象庁に通報された。
 しかし、気象庁ではその情報を生かせなかった。岩手・宮城で3〜6メートルという、実際に襲ってきたものよりもずっと小さな津波予報を出してしまった。気象庁の津波予測システムにこのデータは取り込めなかったためだ。気象庁が大津波を予報し直したのはずっと後であった。

    (島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
    「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より1月8日の記事)
by kuroki_kazuya | 2016-01-10 06:15 | 核 原子力