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by 幸田 晋

GDPマイナス アベノミクスは限界だ

GDPマイナス 

アベノミクスは限界だ


北海道新聞 社説 02/16 08:55より一部

 アベノミクスの行き詰まりが鮮明になったと言えよう。

 内閣府が発表した2015年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0・4%減、年率換算は1・4%減で2四半期ぶりのマイナス成長となった。

 足踏みというより、後退局面入りさえ疑われる景気の現状は、安倍晋三政権が目指す経済の好循環がほとんど機能していないことをはっきり示している。

 日銀による異次元の金融緩和で円安が進み、輸出関連の大企業が空前の利益を上げても国内に還元されない。株高で富裕層が潤っても消費は盛り上がらない。

 第2次安倍政権発足から3年以上経過し、好循環実現には時間がかかるとの言い訳はもはや通るまい。政府はアベノミクス自体に問題があることを認めるべきだ。

 今回、マイナス成長に沈んだ要因は、内需の柱である個人消費の低迷だ。暖冬による冬物衣料の不振に加え、15年の実質賃金が4年連続で減少したのが大きい。

 大企業が春闘でベースアップを2年連続で実施したが、全体では円安などに伴う物価上昇に賃上げが追いついていない。

 むしろ、家計が節約志向を強めていることがうかがえる。

 石原伸晃経済再生担当相は「日本経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は良好」と述べた。輸出も減少に転じ、景気のけん引役が見当たらない現状を考えれば、甘い認識と言わざるを得ない。

 年明け以降、中国経済の減速懸念から円高・株安が進行し、輸出企業の業績にも不透明感が強まっている。日銀がマイナス金利という奇策に訴えても、効果は表れず金融市場の動揺は収まらない。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2016-02-17 06:05 | 反動