スキーにはまっています。


by 幸田 晋

熊本地震−九州新幹線はなぜ脱線したか? 原因は脱線防止ガードなし・安全経費をケチった

熊本地震−九州新幹線はなぜ脱線したか?
 原因は脱線防止ガードなし・安全経費をケチった

柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

たんぽぽ舎です。【TMM:No2768】
2016年4月27日(水)午後 09:17
地震と原発事故情報より一部

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┗■1.熊本地震−九州新幹線はなぜ脱線したか?
 |  原因は脱線防止ガードなし・安全経費をケチった
 |  新潟県中越地震では脱線防止ガードでたすかったのに…
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

◎熊本大地震で多くの人がビックリしたことの1つに、九州新幹線の脱線がある。テレビでも大きくうつっていた。超高速で多数の人を乗せて走る新幹線が脱線したら大惨事になる。これを避けるためにほとんどの新幹線は脱線防止ガードが設けられている。
 しかし、九州では…
 毎日新聞で、柳田邦男氏が次のように述べている。
 ……2004年の新潟県中越地震で、新潟県長岡市付近の高架上で上越新幹線の列車が脱線したが、転覆を避けられ犠牲者を出さずにすんだのは、脱線防止ガードがあったからだった。その教訓があるのに、九州新幹線では脱線防止ガードが一部にしか設置されておらず、現場にはなかった。さらに、車両台車側の逸脱防止ストッパーも取り付けられていなかった。
 このため、時速80キロだったのに、全車両が脱線したのだ。回送列車だったのは偶然に過ぎない。乗客を乗せて高速運転中だったらと思うと、ぞっとする。結果の重大さを考えるなら、予測されていたM7級の地震に対し万全を期すべきなのに、人の命よりカネの節減(安全投資削減)が優先されるという、この国の安全文化のレベルの低さが「定番化」されている姿が見える。
 熊本地方を中心に起きている地震災害を分析すると、この国の失敗の本質が見えてくるし、この国のどこを変えなければならないかが見えてくるのだ。……

◎もうけを優先させて「安全経費を削る」というのは、九州新幹線だけでなく、九州電力にも共通している。たとえば、原子力規制委員会への審査前は「免震重要棟をつくります」といっていたのに、合格後は(お金を惜しんでか)免震重要棟をつくらないというサギ手口。
 原子力規制委員会は、合格を取り消すべきだ。

◎安倍内閣も、国民を守るためといって軍事防衛予算を増やしているのに(5兆円を突破)、現実に大地震で国民の生命・財産が次々に失われている大災害に対し、財源を投入していない。私たちは人の命と財産を守るためにももっと国の財源投入をと訴えたい。

◎熊本大地震で、中央構造線断層帯(M9の地震が発生する可能性あり)に火がついた。今後の地震の展開が心配だ。
 4月23日(土)−24日(日)の「再稼働阻止全国ネットワークの相談会」では、5月11日(水)、6月11日(土)、7月11日(月)の3回を基準日として、前後1週間の幅の中で、全国行動で「大地震だ、中央構造線に火がついた、原発が危ない、川内原発止めろ、伊方原発動かすな」の運動もり上げをきめた。
 この実現に努力したい。


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┗■2.九州電力と鹿児島県庁へ川内原発即時停止を要求
 |  川内原発ゲート前で座り込み抗議行動
 |  川内テント通信(4/24)
 └──── 「脱原発川内テント」

◯4月18日…九電、鹿児島県庁

 頻発する大地震のさなかの4月18日、「3.11実行委」の呼びかけで、原発即時停止と総点検を要求する緊急行動が九電と鹿児島県庁に対し行われた。九電は相も変わらぬ無責任企業の姿丸出しである。責任能力を持たない「担当者」との交渉なのだから暖簾に腕押しとはこのことなのか。
 輪をかけて酷いのは県庁の対応である。再稼働容認の第1の責任者である県知事伊藤祐一郎は県民の安全、県民の不安などどこ吹く風で、コメントの一つも出そうとしない。
 私たちの前に現れた「担当者」は役人生活2,3年?のホカホカ状態。上役の「お前行って来い」肝試しでもあるかのように申し入れ書を受け取る役を仰せつかって私たちの前に現れた。何を聞かれても途方に暮れるその様に、どうしようもないというわけで、 50名ほどの参加者全員が5階の知事室まで押しかけ、「知事に会わせろ」「そりゃあ無理だ」押し問答のあげく、「原発即時停止しろ!」のコールをあげる結果となった。

◯4月20日〜22日…川内原発ゲート前

 引き続く20日から22日までの3日間、朝7時から午後4時まで、延べ60名余が参加してゲート前座り込み抗議行動を行った。口々に語られる参加者たちのアピールは「地震災害の恐怖、不安に加えて原発事故の不安が重なっている。地震は止められないが原発は人間の手で停められる。 直ちに停めて欲しい」の一点に尽きる。
 2日目の21日、前夜からの雨模様が本格化、台風並みの天気となった。テントから持ち出した大型シートを街宣車から歩道に張り渡して応急テントを設置、大阪から駆けつけたクマさんのギターも濡れずに済んだ。
 原発直近の地元寄田地区から、こうした行動に初めて参加したというAさんは、「去年の県の避難訓練の時、避難バスに乗ろうとしたら席は空いているのに名簿に登録されてないからダメだと言われた」と話してくれた。熊本地震は住民の心をも確実に揺さぶっているようだ。
 予測を許さない展開を見せる熊本地震、追い打ちをかけるかの強風と豪雨。
 この一連のの自然現象は、愚かな人間に対する大自然の(神の?)「警告」ではないかという考えが無神論者も交え真面目に議論される状況に。
by kuroki_kazuya | 2016-04-28 06:25 | 資本