東シナ海上の日中軍事衝突危機を暴露した元空将の文民統制逸脱
2016年 07月 02日
みなさま、時間のアル時に
是非、「天木 直人の公式ブログ」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>
ーーーーーーーーーーーーーー
東シナ海上の日中軍事衝突危機を暴露した元空将の文民統制逸脱
「天木 直人の公式ブログ」 2016年7月1日より転載
ここ数日の新聞報道は、東シナ海上空において日中戦闘機が一触即発の状況にあることを盛んに報じている。
しかし、その報道の発信元が、元自衛隊空将である織田邦男氏のインターネット上の書き込みであることを知っている国民はどれほどいるだろう。
菅官房長官は報道直後の記者会見でその事実を否定し、6月29日になって、萩生田光一官房副長官が、6月17日に中国軍用機に対し自衛隊機が緊急発進(スクランブル)をかけたことを認めた上
で、今回の報道について次のように答えた。
「攻撃をかけられたとかいう事実は確認していない。上空で中国機との至近距離でのやりとりは、当然あったんだと思う」と。
安全保障にかかわる、これ以上ない深刻な事態について、政府がそのことをまっさきに国民に発表することなく、自衛隊の元空将のネット上の配信を一部メディアが取り上げて大騒ぎになる。
こんな異常で馬鹿らしい事はない。
現役を退いた元空将がなぜこのような極秘情報を配信できるのか。
もちろん現役の自衛隊制服組からの情報提供に基づいたものだ。
そして現役の自衛隊制服組の最高責任者は河野克俊(かわのかつとし)統合幕僚長である。
この河野克俊統合幕僚長の最近の言動を見ているとシビリアンコントロールの逸脱と思われるものばかりだ。
今度の日中軍事衝突危機報道は、中国の軍事攻勢に危機感を抱いた自衛隊制服組が、危機感のない政治家、官僚の尻をたたくために、元空将を使って極秘情報を漏らし、騒ぎに火をつけたのではないか。
私は、今回の一連の報道を見て直感的にそう感じた。
もし、それが事実なら、これ以上ない深刻なシビリアンコントロール違反である。
この騒ぎがきっかけで日本国民の感情が中国軍撃つべしとなり、その国民感情に我が意を得たりと、安倍政権がますます中国に対する包囲網を強めて行けばどうか。
間違いなく戦争が起きる。
軍部の主導による戦争ほど危険なものはない。
そのことは、古今東西、歴史が教えてくれている。
安倍首相の自衛隊制服組の甘やかしの下で、いま日本は非常に危険な状況下にあるのではないか。
いくら選挙期間中であるとはいえ、このような重大なシビリアンコントロールの逸脱について、政治がまるで監視の役割を果たしていない。
安保法廃止を選挙の争点にするのもいいが、目の前で進行している危機的状況を阻止することこそ政治の役割だ。
もうひとつの監視機能であるべきメディアに至っては、制服組のネット上の書き込みを無批判に垂れ流すだけだ。
いまこの国には、戦争を阻止するシステムは不在である。
この危険性は、いくら強調しても強調し過ぎる事はない(了)
是非、「天木 直人の公式ブログ」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>
ーーーーーーーーーーーーーー
東シナ海上の日中軍事衝突危機を暴露した元空将の文民統制逸脱
「天木 直人の公式ブログ」 2016年7月1日より転載
ここ数日の新聞報道は、東シナ海上空において日中戦闘機が一触即発の状況にあることを盛んに報じている。
しかし、その報道の発信元が、元自衛隊空将である織田邦男氏のインターネット上の書き込みであることを知っている国民はどれほどいるだろう。
菅官房長官は報道直後の記者会見でその事実を否定し、6月29日になって、萩生田光一官房副長官が、6月17日に中国軍用機に対し自衛隊機が緊急発進(スクランブル)をかけたことを認めた上
で、今回の報道について次のように答えた。
「攻撃をかけられたとかいう事実は確認していない。上空で中国機との至近距離でのやりとりは、当然あったんだと思う」と。
安全保障にかかわる、これ以上ない深刻な事態について、政府がそのことをまっさきに国民に発表することなく、自衛隊の元空将のネット上の配信を一部メディアが取り上げて大騒ぎになる。
こんな異常で馬鹿らしい事はない。
現役を退いた元空将がなぜこのような極秘情報を配信できるのか。
もちろん現役の自衛隊制服組からの情報提供に基づいたものだ。
そして現役の自衛隊制服組の最高責任者は河野克俊(かわのかつとし)統合幕僚長である。
この河野克俊統合幕僚長の最近の言動を見ているとシビリアンコントロールの逸脱と思われるものばかりだ。
今度の日中軍事衝突危機報道は、中国の軍事攻勢に危機感を抱いた自衛隊制服組が、危機感のない政治家、官僚の尻をたたくために、元空将を使って極秘情報を漏らし、騒ぎに火をつけたのではないか。
私は、今回の一連の報道を見て直感的にそう感じた。
もし、それが事実なら、これ以上ない深刻なシビリアンコントロール違反である。
この騒ぎがきっかけで日本国民の感情が中国軍撃つべしとなり、その国民感情に我が意を得たりと、安倍政権がますます中国に対する包囲網を強めて行けばどうか。
間違いなく戦争が起きる。
軍部の主導による戦争ほど危険なものはない。
そのことは、古今東西、歴史が教えてくれている。
安倍首相の自衛隊制服組の甘やかしの下で、いま日本は非常に危険な状況下にあるのではないか。
いくら選挙期間中であるとはいえ、このような重大なシビリアンコントロールの逸脱について、政治がまるで監視の役割を果たしていない。
安保法廃止を選挙の争点にするのもいいが、目の前で進行している危機的状況を阻止することこそ政治の役割だ。
もうひとつの監視機能であるべきメディアに至っては、制服組のネット上の書き込みを無批判に垂れ流すだけだ。
いまこの国には、戦争を阻止するシステムは不在である。
この危険性は、いくら強調しても強調し過ぎる事はない(了)
by kuroki_kazuya
| 2016-07-02 06:25
| 日本の今後