安倍政権の「戦争する国」づくり 現・元自衛官が異議
2016年 07月 02日
現・元自衛官が異議
家族のいる町、国を守るために命をかけると誓った。米国のために中東でたたかうと誓ったわけではない
しんぶん赤旗 2016年7月1日(金)より一部
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-07-01/2016070103_01_0.html
歴代内閣が憲法違反としてきた「集団的自衛権」の解釈を安倍政権が「行使容認」に変更した閣議決定から1日で2年となります。参院選で自民、公明両党は、問題をすりかえて自衛隊問題を利用し、日本共産党攻撃を強めています。現職・元職の自衛官からは、安倍自公政権がすすめる「戦争する国」づくりに異論、批判が出ています。
(山本眞直)
今、問われているのは海外での武力行使
元2等陸曹 末延隆成さん(54)
安倍首相や公明党が自衛隊問題でさかんに共産党や野党を攻撃していますが、彼らが昨年強行した戦争法への国民的な批判の高まりにあわてて参院選を乗り切るためのデマ宣伝でしかありません。
私は、北海道の第5旅団戦車部隊で弾薬補給陸曹として頑張ってきました。入隊したのは米軍と海外で戦争するためではありません。あくまで外部からの侵略や自然災害から国民と国土を守るためです。
昨年、退官しましたが、自民と公明が集団的自衛権の行使容認、戦争法の強行で自衛隊員が地球の裏側まででかけ米軍とともに憲法に反して武力行使をすることに私は実名で反対してきました。つまり自衛隊が戦後70年間、人を相手に一発の銃弾も撃たず、「殺し、殺される」ことのなかった世界でもまれな実力組織から「国防軍」として戦場で武力行使することは絶対に回避しなければとの思いからです。
・・・(後略)