スキーにはまっています。


by 幸田 晋

『「甲状腺がん」増加を喧伝した「報道ステーション」の罪』

『「甲状腺がん」増加を喧伝した「報道ステーション」の罪』
放射線被ばくを学習する会

たんぽぽ舎です。【TMM:No2828】
2016年7月9日(土)午後 07:13
地震と原発事故情報より一部

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┗■2.『「甲状腺がん」増加を喧伝した「報道ステーション」の罪』
|  における専門家発言について
 |  「週刊新潮」に対する「公開質問状」について (連載その2)
 └──── 放射線被ばくを学習する会

株式会社 新潮社 週刊新潮編集部 御中
                      2016年3月22日

放射線被ばくを学習する会

 さくら花咲く候、貴社ますますご清栄のことお悦びもうしあげます。
 貴誌週刊新潮3月24日号の無署名記事=『「甲状腺がん」増加を喧伝した「報道ステーション」の罪』を拝読いたしました。

 マスメディアが他のマスメディアを批判する、
それは、私ども一般視聴者・読者にとっては大変喜ばしいことです。

物事に秘められた論点を明るみにし、
それを掴む絶好のチャンスを与えてくれます。
しかしながら、
論争は事実に基づいて行われることが最低のルールです。
虚偽を用いては、ただの誹謗中傷、罵倒合戦におわってしまいます。

そこで、質問させて頂きます。


 記事の中では「ではその偏向の度合いを専門家に解説してもらおう」といって、高名な先生方が登場し、その権威で「事実」を語っていらっしゃいますが、私ども「放射線被ばくを学習する会」が、福島の甲状腺がん検査を丹念に追いかけた基礎情報からすると、とても奇異な発言が散りばめられています。およそ専門家らしくない言説です。

 まずは批判よりも確認です。紙面上の発言に関する質問を以下に記しました。
「いたずらに不安を煽るばかりの“ニュース”を喧伝した、その罪を問う」とまでいって文責を担う貴誌編集部の責任ある回答を求めます。
 
◆1 中川恵一東大医学部准教授は記事の中で、   
“飯舘村などの子どもたち1080人の被ばく量が最大35ミリシーベルト程度だった” 旨おっしゃっています。

<質問1>
 これは汚染された衣服をバックグラウンドとしており、甲状腺内部被ばく量は1/5程度に過小評価されています。
 弘前大の床次教授も線量評価には大きな不確かさがある、と証言しています。
 中川先生は、これらについてどのようにお考えなのでしょうか?

◆2 中川恵一東大医学部准教授は “チェルノブイリでは就学前の子どもの5%近くが(甲状腺に)5000 ミリシーベルト以上被曝し、いうまでもなく福島の被ばく量は遥かに少ない” 旨おっしゃっています。
<質問2>
 5,000ミリシーベルト以上とはチェルノブイリ事故直後に避難した子どもたちのデータです。チェルノブイリ3国の就学前の子のわずか0.005%です。
 平均被ばく量は、福島県の子どもたちの平均被ばく量と格段の差は無く、トロンコ博士は、チェルノブイリでも甲状腺がんを発症した子どもの51%が100ミリシーベルト未満だったと、報告しています。
 中川先生には紙面上の発言を訂正なさるおつもりはありませんか?
by kuroki_kazuya | 2016-07-10 06:15 | 核 原子力