男、麻生太郎よ、なぜ言えない
2017年 06月 04日
是非、「天木 直人の公式ブログ」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>
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男、麻生太郎よ、なぜ言えない
「天木 直人の公式ブログ」 2017年6月3日より転載
トランプのパリ協定離脱宣言に対して、世界から激しい反発が起きている。
それに悪乗りするかのように、きょうの大手各紙は一斉にトランプのパリ協定離脱を一面トップで大きく取り上げ、すべての社説が口を極めてトランプを批判している。
いつから日本はここまで地球環境に熱心な国になったのか。
少なくとも、日本政府や財界はこれまではそうではなかった。
1997年の京都議定書の時でさえ、議長国として取りまとめに奔走はしたが、そしてその時の環境大臣(当時は環境庁長官)が大木浩という比較的リベラルな外務官僚出身だったからだが、当時の日本は決して熱心な議定書の推進国ではなかった。
ましてや安倍政権が、パリ協定の批准を後回しにして、ルール作りの初会合に参加できなかった醜態を演じたのはついこの間の事だ。
安倍首相に至っては、さきのサミットでトランプと欧州首脳の橋渡しを務めたと自画自賛して、見事に恥をかいた首相だ。
そんな日本が、いまさらトランプを批判しても誰もまともに相手にしないだろう。
しかし、私がここで書きたいのはその事ではない。
今朝早朝の日本テレビが、トランプ発言に対する麻生副首相の発言を流した。
そこで麻生副首相は何と言ったか。
「国際連合の事ではないぞ、国際連盟の事だ」
わざわざこう前置きをした上で、自分が作ったものさえぶち壊す、米国とはそういう国だ、と吐き捨てるように言って、記者の前から立ち去った。
いうまでもなく、国際連盟を提唱したウィルソン大統領が米国議会の承認が得られず、国際連盟が短命に終わった事を皮肉っているのだ。
この映像を見て私は驚いた。
これほどの米国批判はない。
外交問題にもなりかねない暴言のたぐいだ。
それにもかかわらず、いや、だからこそ、今朝の各紙はどこもこの暴言を報じない。
パリ条約をぶち壊したのはトランプであって、米国ではない。
米国の国民や米国の政界、財界にもトランプの離脱を怒っている。
それを麻生副首相が知らないはずがない。
それにもかかわらず、米国はどうしようもない国だといわんばかりに吐き捨てた。
麻生副首相の頭の中には、何もトランプの米国に限ず、これまで米国にはさんざん無理難題を押し付けられた恨み、つらみがあるのだ。
それが思わず口から出たのだ。
しかし、その米国に主権を奪われたまま従属して来た国はどこの国だ。
そのトランプを真っ先に会って誉めそやした首相はどこのどいつだ。
せめて、トランプを信用するような安倍首相は危ういと、なぜ言えないのか。
トランプを大統領を選ぶような米国になった今、そろそろ日本は本気で米国から自立する事を考えるべきだと、男、麻生太郎はなぜ言えない(了)
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安倍首相と一蓮托生を決めた読売新聞
「天木 直人の公式ブログ」 2017年6月3日より転載
どうやら読売新聞は安倍首相と一蓮托生を決め込んだようだ。
そう思わせるような記事を、きょう6月3日の読売新聞に見つけた。
その記事とは、原口隆則と名乗る社会部長の書いた、「次官時代の不適切な行動は、メディアが報道すべき公共の関心事である」という言い訳記事である。
いうまでもなく、前川前次官が「出会い系バー」に出入りしていた事を読売新聞だけが書いた件についてである。
安倍首相の改憲インタビューを独占報道し、安倍首相が国会で私の考えは読売新聞を熟読すればわかると前代未聞の答弁をして以来、もはや読売新聞はメディアではなく安倍首相の機関紙であることがすっかり国民にばれてしまっ。
その読売新聞が、警察から情報を貰って、菅官房長官の前川次官の人格否定報道の片棒を担がされた事は、もはや同僚メディアでさえも知っている。
それにもかかわらず、独自の取材のたまものだと書き、次官在職中の不適切な行動について私人になっても報道するのは、「公益目的にかなう」と言い張り、これは加計疑惑とな何の関係もないと否定する。
こんな事を、今頃になってわざわざ新聞紙上で書くのは、明らかに世間の批判におそれおののいている証拠だ。
原口社会部長としても本意ではないに違いないが、ナベツネを「忖度」して書かざるを得なかったのだろう。
その記事は次のような言葉で締めくくられいる。
「私たちは、これからも政権・行政の監視という報道機関の役割を果たしていく」と。
いまさらこんなことを書いたところで、笑い話だ。
読売新聞という新聞社は、安倍首相と一蓮托生となってやはて命運が尽きるだろう。
読売新聞にとっては名誉な事に違いない(了)
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恥をかきに行く稲田防衛大臣のアジア安保会議出席
「天木 直人の公式ブログ」 2017年6月3日より転載
シンガポールで毎年開かれる「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」が6月2~4日に開催される。
その安保会議のニュースをテレビで見て驚いた。
稲田朋美防衛大臣が出席しているのだ。
それだけなら驚かない。
そのアジア安保会議に米国からマティス国防長官が出席している。
その事にも、それだけでは驚かない。
私が驚いたのは稲田朋美防衛大臣とマティス国防長官が同時に出席したことだ。
当然ながら、その機会に稲田防衛大臣とマティス国防長官の閣僚会談が行われる。
マティス国防長官は、かつて初来日して稲田防衛相と会談した後、日本の防衛政策は稲田でいいのいかと不信感を持ったと報道されたことがあった。
それを安倍首相や稲田防衛相や防衛官僚、制服組が知らないはずがない。
よくも平気で稲田大臣はアジア安保会議に出席できたものだ。
どんな顔をして、何を、稲田大臣はマティス国防長官と話すつもりだろう。
果たしてマティス長官は稲田防衛相と会談するのだろうか。
もし今回に限って日米防衛会談が行われなければ、その時こそ、マティス国防長官が「稲田で大丈夫か」と安倍首相に行ったことが本当だったことになる(了)
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歴史が音を立てて激動する時に安倍政権を持つ日本は不幸だ
「天木 直人の公式ブログ」 2017年6月3日より転載
ついにプーチン大統領が世界に公言した。
北方領土でロシアの軍備増強を進めるのは米軍への対抗措置だと。
米軍基地が置かれる可能性がある限り、日本へ北方領土を返還する事は出来ないと。
このプーチン大統領の考えは、昨年末の日ロ首脳会談の時にプーチン大統領が安倍首相に伝えたとされる内容だ。
しかし、国際経済フォーラムという場を使って世界のメディアの前でそう公言した。
これが歴史的発言である。
ついに中国が米国にとって代わるようになった。
一帯一路大構想だけではない。
トランプの米国がパリ条約から離脱して孤立化に向かう中で、中国がパリ条約順守を宣言し、欧州首脳と歩調を合わせた。
この二つだけではない。
いま世界は、音を立てて歴史的激変のとば口にある。
そんな中で、日本は、安倍首相の「忖度政治」で行政が歪められ、安倍対反安倍の政争に明け暮れている。
「忖度政治」による行政のゆがみは、もちろん外交にも及び、世界が歴史的に激変しようとしている時に、地球儀俯瞰外交という名の安倍一人相撲外交に終始して行き詰まっている。
安倍首相を持つ日本は不幸だ。
そんな安倍首相に代わる政治家が見つからない政治しか選択肢のない日本国民はもっと不幸だ。
自民党の反安倍派と野党が手を組んで、一刻もはやく、安倍首相に乗っ取られた日本を救わなければいけない。
安倍・菅暴政に代わる、非常事態の挙国一致内閣をつくらなけいけない(了)
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