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by 幸田 晋

菅官房長官を狼狽させた東京新聞女性記者の“聞く力”

菅官房長官を狼狽させた

東京新聞女性記者の“聞く力”


NEWS ポストセブン 6/21(水) 7:00配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170621-00000001-pseven-soci

 安倍一強の中での政治私物化を浮かび上がらせた加計学園問題で、官邸の“守護神”として火消し役に回った菅義偉官房長官。「総理のご意向」文書についても表情一つ変えずに「怪文書」と言い切って記者の追及をいなしていたが、ある女性記者の登場をきっかけに、“鉄面皮”に異変が起きた。その異変は文科省による再調査、そして文書の存在確認につながっていった。

 東京新聞社会部記者の望月衣塑子(いそこ)氏(41)が永田町でにわかに注目を浴びたのは、6月8日の菅氏の定例会見でのことだった。「前川(喜平・前文科次官)さんだけでなく、複数の告発が出ています。もう一度真摯にお考えになって、文書の公開、第三者による調査という考えはないですか」

 そう質問した望月氏に対して菅氏が、「存否や内容などの確認を行なう必要はない」と応じる。そこで望月氏は何度も質問を重ねのその回数は23回、通常10分程度の会見は約40分にも及んだ。そして翌9日には文科省が再調査の実施を発表した。普段は部外者なだけに、番記者による事前内容通告や、質問は1人2~3回といった“暗黙のルール”を知らなかったがための追及といえよう。

 興味深いのはそうした望月氏の姿勢に同業他社が“懸念”を示したことだ。全国紙の政治部記者が明かす。

「会見後に、菅氏は通例の囲み取材に応じず、険しい表情で総理執務室に向かったそうです。一部の番記者からは“あれが続くとオフレコ取材や官房長官会見自体に制限がかかりかねない。なんとかならないのか”と懸念の声があがった」

 政権の顔色を政治部記者が忖度している様子が滲むエピソードだが、社会部所属の望月氏は、その“空気”を読まなかったわけだ。

 望月氏が加計学園問題の取材チームに加わったのは5月17日に「総理のご意向」文書の存在が明らかになってから。遊軍として文科省や官邸担当とは別に取材を進め、6月2日付の紙面では、前川喜平・前文科次官へのインタビューを担当した。

「官房長官会見など、政権の反応はネット動画でチェックしていたのですが、先行して独自情報を掴んでいるはずの朝日新聞の記者さんですら、菅氏の木で鼻を括ったような説明をつき崩せず攻めあぐねていました。見ていて歯がゆさを感じ、どうしても官房長官に自分の言葉で疑問を突きつけたい、国民の怒りをきっちり菅氏に伝えなければ、と会見に出ることにしたんです」(望月氏)

驚かされるのは
望月氏の“粘り”だ。
そうしたスタンスを取る理由を、
望月氏は自身のキャリアに絡めて説明する


「事件取材では、
検察官に質問をして
最初から肯定されたことなど一度もありませんでした。
否定されることが前提で、
繰り返し疑問を投げかけて
一つずつ認めさせていくのが
記者の仕事だと教わってきた


駆け出しの頃、
殺人事件で設置された捜査本部で、
大事なことをはぐらかす警察幹部に
先輩記者が恐ろしい形相で迫っていた。
私はこれまでそうしたやり方に倣ってきたつもりです」

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-06-22 06:35 | 学ぶ