強気に転じた稲田防衛大臣とその裏にある防衛省の混乱
2017年 07月 23日
是非、「天木 直人の公式ブログ」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>
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強気に転じた稲田防衛大臣とその裏にある防衛省の混乱
「天木 直人の公式ブログ」 2017年7月22日より転載
メディアの稲田叩きがとどまらない。
ここまでくれば安倍首相は8月3日の内閣改造を待たずに更迭せざるを得ないだろう。
これ以上支持率を落とさないためにも安倍首相はそうするだろう。
そう、私は考えた。
しかし、テレビで流される稲田防衛大臣の強気な発言の繰り返しを見て、その考えは間違いではないかと思い直した。
このまま8月3日の内閣改造まで稲田大臣は任期をまっとうするだろう。
なぜ、私がそう思い直したか。
「報道されるような事実はない」、「大臣としての職務を責任をもってやり遂げるだけだ」、そう繰り返す稲田大臣の発言は、これまでの発言に比べ、妙に自信に満ちている。
それらの発言を、そう言い張るしか他にない、もはやここまでくれば開き直るしかない、と決めつけるのは簡単だ。
しかし、私には、稲田大臣が反転攻勢に転じたような気がしてならない。
そしてそれには理由がある。
それは何か。
防衛省の混乱である。
防衛省の混乱にその責任を押しつければいいのだ。
実際のところ、一連の報道で明らかになったのは、防衛省内の現場と本省の食い違いであり、陸自と海自の人事をめぐる対立であり、シビリアンコントロールをめぐる文官と制服組の主導権争いである。
おかざりだった稲田大臣は、そんな防衛省内の混乱ゆえに、その発言が迷走した。本当の責任は防衛省という組織にある。
そう責任を転嫁すればいいのだ。
もちろん、その防衛省を統率する責任は稲田防衛大臣にあり、無能な稲田議員を防衛大臣に任命した責任は安倍首相にある。
しかし、そのような責任は、政局がらみの話であって、世論の反発は防衛省という官僚組織に向かう。
防衛省を悪者にして逃げ切ることは、安倍自民党政権にとって、内部告発をした防衛省に懲罰を下せる一石二鳥だ。
文科省に対する報復と同じ構図だ。
この私の見立てが正しいかどうかは、一週間引き延ばされた特別防衛観察報告書によって明らかになるだろう(了)
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執行部人事刷新の前倒しに舵を切った蓮舫代表の大きな賭け
「天木 直人の公式ブログ」 2017年7月22日より転載
きょう7月22日の各紙が一斉に報じた。
蓮舫民進党代表は、野田幹事長の交代を含めた民進党執行部の刷新を7月末に前倒しする意向を固めたと。
おりから安倍首相は加計疑惑で支持率を急落させている。
支持率回復のために行う8月3日の内閣改造も、橋下徹や小泉進次郎の入閣はなく、とても支持率回復になりそうもない。
だからその前に蓮舫代表が民進党の執行部を刷新すれば、先手を打つことになる。
しかし、この蓮舫代表の決断はもろ刃の刃だ。
それどころかオウンゴールの危険すらある。
なぜか。
前倒しが、蓮舫代表の自発的決断ではなく、都議会選の責任を早く取れと急ぐ内部からのつき上げで行われるからだ。
しかも、取りざたされている新執行部の顔ぶれが悪すぎる。
旧民主党の執行部はすべて引責辞任するくらいの解党的出直しが出来ないようでは、安倍首相を喜ばすだけだ。
しかし、そんなことをすれば民進党は本当に空中分解する。
どこまで行っても蓮舫民進党の前途は厳しい(了)
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