スキーにはまっています。


by 幸田 晋

空自と米軍の共同訓練を報じたNHK正午のニュースの衝撃

みなさま、時間のアル時に
是非、「天木 直人の公式ブログ」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>

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空自と米軍の共同訓練を報じたNHK正午のニュースの衝撃

「天木 直人の公式ブログ」  2017年7月30日より転載

 たったいまNHKの正午のニュースが、岸田防衛大臣兼防衛大臣が記者団に対し、北朝鮮による今回の弾道ミサイルの発射を踏まえ、きょう30日午前、九州西方から朝鮮半島沖にかけての空域で、航空自衛隊とアメリカ空軍による共同訓練を実施したことを明らかにしたと報じた。

 このニュースを聞いて私はただちにこのメルマガを書くことにした。

 このニュースは衝撃的である。

 このタイミングで米軍と共同訓練することの危険性はあまりにも大きい。

 北朝鮮が繰り返し言い続けて来た事は、北朝鮮の目と鼻の先で米韓共同訓練をやめろということだ。

 挑発行為を繰り返すから、北朝鮮はミサイル実験を繰り返し、断固戦うという瀬戸際政策を取らざるを得ないのだ。

 米韓と北朝鮮は、あくまでも休戦状態でしかなく、依然として朝鮮戦争を戦っているのだから、米韓が共同軍事演習を重ねる事はまだ理解できる。

 しかし、憲法9条を持った日本が、米韓と北朝鮮の戦いに参加してどうする。

 この日米共同軍事演習は、日本が率先して北朝鮮との戦争に加わるようなものなのだ。

 その違憲性と危険性をいくら強調しても強調し過ぎる事はない。

 しかし、私が衝撃を受けたのはそれだけではない。

 この日米共同軍事演習が大臣不在で決定されたことだ。

 いうまでもなく岸田防衛大臣は防衛大臣になったばかりだ。

 日米共同軍事演習の決定が急に下されたなどという事はあり得ない。

 岸田外相が防衛大臣を兼任する前に決まっていたはずだ。

 防衛大臣を兼任したばなりの岸田大臣は、それを追認して発表したに過ぎない。

 そして2日前までは防衛大臣は稲田大臣だ。

 稲田大臣が防衛省の制服組から相手にされていなかった事は日報疑惑問題の迷走で明らかだ。 
 
 これを要するに、北朝鮮との戦争につながりかねない日米共同軍事演習の決定が、防衛大臣不在のまま米軍の命令で航空自衛隊との間で進められ、決定されていたと言う事である。

 これ以上ないシビリアンコントロールの逸脱だ。

 私が衝撃を受けたのはまさにこの事だ。

 日本は国民がコントロールできないところで戦争できる国になりつつある。

 はたして野党は8月初めにも行われる日報疑惑に関する国会閉会中審議で、この日米共同軍事演習に関するシビリアンコントロールの逸脱について追及するのだろうか。

 おそらく辞めた後の稲田前防衛相のウソ答弁の追及ばかりに終始するのではないか。

 もしそうだとしたら、この国の政治は国民を守る事は出来ないということだ。

 たとえ間違って野党が政権を取ったとしても、米軍の日本支配は何も変わらない、変えることは出来ない。

 NHKニュースの本当の衝撃はここにある(了)

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このピント外れの外交と危機感のなさにあきれ果てる

「天木 直人の公式ブログ」  2017年7月30日より転載

 まず、次の文章を黙ってお読みいただきたい。

 「・・・仮に米国が軍事行動に踏み切れば、日本が北朝鮮からの報復の対象となりかねない。こうした場合、日本政府は米国に事前協議することを求めているが、『できるだけ軍事行動は避けてほしい』(外務省関係者)というのが本音だ」

 この文章は、きょうの読売新聞が、北朝鮮が2回目のICBM発射実験を行った事について書いている記事の最後の部分である。

 何という危機感のなさだ。

 米国が軍事行動に踏み切れば日本は滅ぶ。

 だから、何があっても日本は米国に軍事行動をさせてはいけないのだ。

 そう安倍首相はトランプに日本国民の総意として厳命しなければいけない。

 それにもかかわらず、日本が米国に伝えている事は事前協議だという。

 米国が事前協議をするとでも思っているのだろうか。

 米国が事前協議をしてきたら、日本は米国に軍事行動を止めさせるとでもいうのか。

 このような記事を平気で書く読売新聞の危機感のなさにあきれ果てる。

 しかし、もっとあきれるのはピント外れの安倍外交だ。

 最後のくだりの前に、読売新聞が長々と書いている事は、日米韓が連携して中露に対北朝鮮制裁強化を迫るという安倍外交の宣伝だ。

 すなわち、菅官房長官が29日の記者会見で中露説得に全力で外交をやっていると強調したと書き、岸田外相が29日、ティラーソン国務長官と電話会談し国連安保理制裁強化に向けた中露への働きかけを確認し、その一方で韓国の康京和外相と北朝鮮への圧力強化の必要性を共有したと書き、谷内正太郎国家安全保障局長が、マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障担当)と電話会談して中露への働きかけを強める事で一致したと書いている。

 しかし、その後でこう書いている。

 もっとも中国やロシアは北朝鮮に対する厳しい制裁には消極的であるためその効果は限定的だ、と。

 何のことない。

 安倍外交では北朝鮮の暴走は止められず、その結果、いよいよ米国が軍事行動に踏み切る恐れが高まって来た事を認めている。

 そして、その場合、日本が出来ることは、米国にせめて事前協議だけはして欲しいと頼む事しかないというわけだ。

 ピント外れの安倍外交と、その結果起きるかもしれない未曽有の不幸に対する危機感のなさ、ここに極まれりである。

 事態は極めて深刻である(了)

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野党の「安全保障の空白」批判もまたピント外れだ

「天木 直人の公式ブログ」  2017年7月30日より転載

 野党が一斉に安倍政権を批判している。

 北朝鮮がこのタイミングでICBM発射を集中させたのは、稲田防衛大臣の辞任にタイミングを合わせたからだと。

 日本の安全保障政策の空白を狙った脅しだと。

 それを言うなら米国の空白だ。

 北朝鮮がミサイル発射を繰り返すのは、米国に対するメッセージである事は、もはや誰もが知ってる。

 北朝鮮は米国との直接対話を願っているのだ。

 米国を対話に引きずり出し、米国との交渉を少しでも有利に行うための米国に対する示威行動なのだ。

 そのことは皆が知っている。

 おりからトランプ政権は就任以来最大の危機的状況にある。

 ロシアとの関係改善も、議会の対ロ制裁法採択によりままならない。

 最大の公約であったオバマケアの見直し法案まで共和党議員の造反で否決された。

 側近の相次ぐ更迭は、ついにプリーバス大統領首席補佐官にまで及び、共和党執行部とのパイプ役を失うことになる。

 まさしくトランプ政権は政治的空白状態になりつつある。

 まともな北朝鮮政策など取れる状況にはない。

 政治的空白を狙ったICBMの実験だというなら、まさしくトランプ政権の事だ。

 安倍政権の事など、金正恩の北朝鮮にははじめから眼中にないのだ。

 そんなことは皆知ってる。

 野党といえども、いやしくも政治家の集まりだ。

 皆が知っていることを野党が知らないはずがない。

 それにもかかわらず、防衛大臣辞任の空白を狙ってICBM実験を行ったと野党は安倍政権を批判する。

 これは、何でもかんでも安倍政権批判につなげようとする、政局がらみの批判だ。

 こんな批判をしているから、安倍政権の支持率が下がっても、野党の支持率も一緒に下がるのである(了)

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民進党の代表は枝野幸男で決まり、そして民進党は分裂する

「天木 直人の公式ブログ」  2017年7月30日より転載

 はやばやと枝野幸男氏が民進党の代表選に名乗りを上げ、それにせかされてもうすぐ前原誠司氏が立候補宣言をするだろう。

 かくして民進党の代表選は、いわゆる「リベラル」と「保守」のこの二人の一騎打ちとなる。

 そして枝野氏が選ばれる。

 その理由は簡単だ。安倍自公政権に代わる受け皿になり得るのは「リベラル」でなければいけないからだ。

 かくして「リベラル」枝野で民進党は再出発することになる。

 その枝野民進党が民進党を再生させることが出来れば文句はない。

 しかし、そうならないだろう。

 その理由は、そもそも枝野氏が「リベラル」かどうか疑わしいからだ。

 リベラル色を出そうとすれば、いよいよ今度こそ民進党は分裂する。

 そして分裂後の枝野民進党は、どんどんと社民党化し、縮小していく。

 逆にリベラル色を抑えようとすれば、枝野民進党はこれまでの民進党に限りなく近づき、「民進党は結局何も変わらい」となって、支持率は上がらない。

 枝野氏と前原氏しか候補者が出て来ないところが、民進党の限界を見事に象徴している。

 盛り上がらない民進党代表選になるだろう(了)

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by kuroki_kazuya | 2017-07-31 06:05 | 日本の今後