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by 幸田 晋

東芝の苦境 経営陣の判断ミスや権力闘争による「人災」か

東芝の苦境 

経営陣の判断ミスや
権力闘争による「人災」か


NEWS ポストセブン 11/3(金) 16:00配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171103-00000017-pseven-soci

 バブル経済崩壊後から停滞し続けた日本経済は2008年にはリーマン・ショックで一気に低迷する。現在経営再建中の東芝の不正会計が始まったのは、この頃である。経済ジャーナリストの磯山友幸氏はこう話す。

「リーマン・ショックが起きて大変な時期、経営陣は『何が何でも利益を上げろ』と社員に“チャレンジ”を迫りました。絶対に目標を達成しろというプレッシャーが強くなるにつれて、社内に不正やごまかしを許す雰囲気が蔓延した。当時を知る多くの社員が、『家庭的でほのぼのとしていたムードがこの頃、殺伐としたものに変わった』と証言しています」

 当時のトップは頭ごなしに部下を怒鳴りつけ、「死ね」「ここから飛び降りろ」などの罵詈雑言を浴びせたといわれている。利益第一主義のもと、「人を大切にします」という東芝の経営理念は、いつしか隅に追いやられていた。

 当時の東芝は原子力事業の失敗で巨額の赤字を抱えていた。そんな状況でもトップたちは社員や株主の生活を顧みず、エゴむき出しの権力闘争に明け暮れた。

 典型的な例が
2013年2月に行われた当時の佐々木則夫社長の退任会見だ。
席上、会見に同席した当時、会長だった西田厚聰氏は、
「(新社長の田中久雄氏には)もう一度、東芝を成長軌道に乗せてほしい」と
暗に佐々木氏を批判した。
すると佐々木氏は、「成長軌道に乗せる私の役割は果たした」と応戦したのだ。
『東芝崩壊 19万人の巨艦企業を沈めた真犯人』(宝島社)の
著者・松崎隆司氏が指摘する


「社長の交代会見というのは新社長の内定者を紹介するためのめでたい席なのですが、登壇した会長と社長が真っ向から言い合うなんて前代未聞です。それほど西田さんと佐々木さんの確執は根深く、東芝が抱えるさまざまな問題の火種になりました。その西田さんを重用し、長らくキングメーカーとして影響力を行使した西室泰三さん(※1996~2000年に社長を務めた)もまた、罪深い。現在、東芝が陥っている苦境は経営陣による判断ミスや権力闘争が重なって起きた『人災』といえます」

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-11-04 06:25 | 資本