スキーにはまっています。


by 幸田 晋

電気がたくさん余っている→売れない→赤字→  追い詰められる北陸電力?!

電気がたくさん余っている→売れない→赤字→
来年平均10%の電気料金値上げ
  追い詰められる北陸電力?!

     藤岡彰弘(反原発市民の会・富山)


たんぽぽ舎です。【TMM:No3250】
2017年12月18日(月)午後 08:13
地震と原発事故情報
より一部

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┗■1.電気がたくさん余っている→売れない→赤字→
 |  来年平均10%の電気料金値上げ
|  追い詰められる北陸電力?!
 └──── 藤岡彰弘(反原発市民の会・富山)

1.過剰供給を自ら明かした北陸電力

 この春から夏、北陸電力は、大型の火力発電所2基、計140万KWを定期点検を理
由に3カ月以上停止させた。定検後、1基に修理が必要となり、北陸電力は7月
21日の最大電力供給日を70万KWを欠いたままで乗り切らざるをえなかった。
 ところが後に北陸電力は、7月21日の供給予備率は14.7%と発表し供給に不安
はなかったという。
 一体どれだけ電気は余っているのかと唖然とするが、問題なのは、わざわざ夏
にかかる時期に2基の大型石炭火力を点検して、電力の過剰供給状態を自ら暴露
した北陸電力の真意のほうだ。
 これでは、原発再稼働の必要性などないことを自分から明かしたようなものだ。

2.電気料金値上げに追い込まれた真の理由とは

 さらに北陸電力は10月30日、突然来年4月からの電気料金値上げを発表した。
原発と親和的なオール電化や夜間割引制度利用家庭と大工場むけのもので、値上
げ幅は平均で1割弱になる。
 この値上げの理由を北陸電力は、先の石炭火力の修理費とその停止のために動
かした石油火力の燃料費の割高分にあると説明した。
 これはまったくおかしい。修理ばかりで石炭・石油の火力発電所がしょちゅう
止まっていたのはむしろ昨年、一昨年のこと。北陸電力の説明は志賀原発に関わ
る費用を隠すための言い訳にすぎない。

 すでに北陸電力は、2011年以降でも志賀原発に関わる津波などへの安全対策と
称して1500億円以上の経費をかけているという。そのうえ断層問題でのトンネル
やトレンチ、ボーリングなどの費用もばかにできない金額だ。
 総括原価方式で経費に転嫁できるとしても、それはあくまで電気が売れて料金
として回収できてこその話。
 一時の値上げでしのげたとしても、顧客の減少は止まるまい。

3.この値上げ発表の後、2度北陸電力と規制委員会との話し合いがもたれてい
る。最初の11月22日の臨時会合では、安全審査と活断層問題の平行審査を懇望す
る北陸電力に対し、規制委側はあっさりと否定。
 逆に原子炉長期停止による職員の技術力低下対策に手をつけていない北陸電力
に苦情を呈した。次の12月8日の定例会議では、規制委側からこれまで北陸電力
の主張を認めてきた原発から離れた所にある複数の断層について、唐突に再調査
の指示が突きつけられている。
 これで志賀原発の審査はさらに遠のいた。
 こうなると、この夏の大型火力の意図的停止は一体誰に向かってのアピールだ
ったのかと疑いたくなる。
 こんな北陸電力に対し、もう住民の側から「引導」を渡し「終わり」の幕を引
くしかない。


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┗■2.2022年に全原発の運転停止に向かって進むドイツの状況<2>
 └──── 高岡大伸(ドイツ公益社団さよなら原発
            デュッセルドルフ理事)

 2022年に全原発の運転停止に向かって進むドイツの状況や電気代について、日
本の皆さまには信じられないような、でもドイツでは常識になっている事をお知
らせして行きたいと思います。

 さて、今日はベースとなる庶民の政治意識のお話。
 10月22日の総選挙の後、日本の皆さまは職場の同僚とどのような会話をされた
でしょうか?
 私はドイツ人3人と近くのスーパーのフードコーナーで昼食にパスタをつつい
ていた時、彼らからこう言われました。
 「アベが大勝したね。改憲されるね。」「北朝鮮に行かされるぞ。」「トラン
プは大喜びだ。」
 「おまえ、日本の原発止めに行かないと大変だぞ!」「アメリカのトランプ、
日本のアベ、トルコのエルドアンと3人そろったな。」「え~?投票率が53%?
何でそんなに低いの?」

 彼らは、デモに行ったりもしない、普通の、と言うよりも、ドイツでデモに参
加するのは普通の事なので、どちらかというと政治意識の低い人たちです。
 ドイツで暮らしていて実感するのは、サラリーマンでも自国と他国の政治や経
済状況について関心が高い人が多い事です。
 ドイツは9ヶ国と接しています。移民も難民も入って来ます。他国の状況に無
関心ではいられません。
 例えば、私の住むデュッセルドルフから車を運転してオランダ、ベルギー、フ
ランスを通ってパリに行ったとして、その間に、たった一カ所の検問もありませ
ん。送電線だって、各国間を検問無しに繋がっています。(続く)

  〔原自連(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟)メールマガジン
    第12号2017/12/07より抜粋〕


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by kuroki_kazuya | 2017-12-19 06:15 | 核 原子力