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by 幸田 晋

<沈滞 核のごみ最終処分>(中)矛盾 「全量再処理」見通せず 直接処分も研究進める

<沈滞 核のごみ最終処分>(中)

矛盾 「全量再処理」見通せず 

直接処分も研究進める


河北新報 12/24(日) 9:30配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171218-00000027-khks-soci

 原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分が行き詰まっている。国は処分場の候補地となり得る地域を示した「科学的特性マップ」を公表し、意見交換会を全国で開いているが、運営を巡る不正が発覚。根本課題の説明も不十分なままだ。
五里霧中で沈滞する
最終処分政策を検証する

(東京支社・小沢邦嘉)

<「対策 道半ば」>

 経済産業省で10月下旬、原発の使用済み核燃料対策を話し合う会合があった。出席した11人の大手電力首脳に対し、世耕弘成経済産業相は「対策はまだ道半ば。取り組みを加速させてほしい」と呼び掛けた。

 「対策」とは
核燃料サイクルと、
燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の
最終処分に向けた取り組みを指す。
いずれも
実現のめどは立っておらず、
国や電力各社にとって重い課題だ


 会合では、サイクルの中心施設である日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)の完工遅れへの対応も話し合われた。

 工場は使用済み核燃料から再利用可能なウランやプルトニウムを回収し、残りを核のごみとして分離させる施設。
着工から24年たっても
稼働時期が見通せない

相次ぐトラブルや原子力規制委員会の審査への対応遅れが響いているためだ。

 世耕氏は「工場完成に向け、電力各社も最大限の支援と協力をお願いしたい」と強調した。

<冷却後に埋設>

 再処理を含む核燃サイクル事業の長期にわたる停滞は、最終処分政策の土台を激しく揺さぶっている。

 最終処分の候補地を決めたスウェーデンやフィンランドは、使用済み核燃料を再処理せず冷却後に地中深く埋める「直接処分」の手法を採る。
日本は
全量の再処理が前提で、
六ケ所村の工場が動かなければ
最終処分は進まない


 「核燃サイクルは破綻しているのに、最終処分の政策のベースとしているのは不適切ではないか」

 国が今秋、都道府県別に始めた核のごみの意見交換会では、東京都や愛知県の会場で参加者から疑問の声が上がった。
経産省の担当者は
「計画通り進んでいないが、破綻はしていない。
再処理も技術的には可能」と釈明する


 使用済み核燃料の問題に詳しい
明治大の勝田忠広准教授(原子力工学)は
「国は再処理が進まない場合、
核のごみをどう処分するか説明していない」と指摘。

北欧で進む直接処分について
「コストも低く各国で技術研究が進む。
日本も採用すべきだ」と主張する


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-12-25 06:35 | 記録 重要