スキーにはまっています。


by 幸田 晋

富山 冤罪 非情な裁判官

権力の横暴・・・なんと表現すればいいのか
富山の冤罪事件。
隣の鹿児島県志布志市では、4年前県議選で警察のでっち上げ
選挙違反で県議は辞職(今年4月の県議選で再度当選したが)、
山間の小さな集落の善良な人々を苦しめた。

<冤罪再審>「虚偽の自白強要」弁護側が批判 富山地裁支部

 富山県警に強姦(ごうかん)などの容疑で逮捕された男性(40)が服役後に無実と
分かった冤罪(えんざい)事件で、男性の無罪を確定させる再審の初公判が20日、
富山地裁高岡支部(藤田敏裁判長)で開かれた。

男性は「身に覚えはない」と起訴事実を否認。検察側は冒頭陳述で
「被告人は無罪です」とのみ述べ、男性の事件への関与を否定した。

一方、弁護側は「男性が犯人であるとの強い予断に基づき、虚偽の自白を強要して
刑事被告人に仕立てた」と警察・検察の捜査手法を厳しく批判。

県警の取調官の証人尋問を求めたが、藤田裁判長が却下した。

弁護側は今後、本人質問などを通し、冤罪が起こった原因や背景を追及する。

 男性は02年1、3月に同県氷見市であった強姦と同未遂事件で懲役3年の有罪
が確定。約2年1カ月の服役後、「真犯人」とされる松江市の大津英一被告(52)が
氷見市の2事件について認め、現場の遺留物とDNAも一致した。
大津被告の公判は継続中だが、検察は「男性の名誉回復を急ぐ必要がある」と、
大津被告の有罪確定前に再審請求する異例の展開に。
6月20日12時3分配信 毎日新聞より

父、無実知らぬまま… 家族引き裂いた冤罪

 身に覚えのない罪で、男性(40)が人生を奪われた富山の冤罪(えんざい)事件。
潔白を証明する再審が20日、かつて実刑判決を言い渡した富山地裁高岡支部の
同じ法廷で始まった。

父親は男性が逮捕された後、無実を知らされないまま亡くなった。
たとえ無実が証明されようとも、失われた時間は戻ってこない。
男性は初公判を終え、こう話したという。「裁判に絶望した」-。

 「鉄格子の部屋に戻って一日中、泣いた」。誤認逮捕され、高岡市の拘置所にいた
男性は平成14年10月、面会に来た肉親から入院中の父親が死んだことを
告げられた。真っ先に無実を伝えたかった父。喜ぶ顔は二度と見られなくなった。

 「誰も信じられなくなった。控訴する気力もなくなった」。
懲役3年の実刑判決を受け服役した。自分は犯罪者と思い込み、感情を押し殺した。

 17年1月に仮出所し、福井市内の更生施設で生活。施設から仕事を紹介され、
最初の給料でレンタカーを借りた。向かったのは故郷の富山県氷見市。
山に囲まれ、ひっそりとした父親の墓前で「生きていてほしかった」と
心の中でつぶやいた。

 7月、施設での生活を終えた男性は福井駅で電車に乗り夕方、富山県の高岡駅で
降りた。電車賃がそこまでしかなかった。
一晩中歩き、翌朝、誰もいない自宅に着いた。鍵がかかっていたためトイレの窓から
中に入り、3日間、水だけを飲んで暮らしたという。

 再審を前に「失った時間は戻らないが、二度と冤罪事件が起こらないように
してほしい」と話していた男性。

20日はダークスーツに身を包み、午前10時10分ごろに裁判所に入った。
敷地外の沿道で男性を見守っていた人が「頑張って」と声を掛けると、
少しはにかんだような表情を見せた。

 法廷では、小さな声だが、きっぱりと否認。
だが、裁判長が取調官の証人申請を却下し、望んでいた捜査の実態解明は難しく
なった。閉廷後、弁護人に「裁判に絶望した」と話したという。
6月20日16時40分配信 産経新聞より
by kuroki_kazuya | 2007-06-21 05:17 | 日誌