スキーにはまっています。


by 幸田 晋

カテゴリ:地震 大災害( 416 )

火山性地震150回超、
噴火恐れも 

新燃岳


宮崎日日新聞 12/3(日) 16:07配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171203-00011747-miyazaki-l45

 気象庁は2日、霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)(1421メートル)で火山性地震が増加していると発表した。速報値で、同日は150回以上を記録。100回を超えたのは、10月11日に約6年ぶりに噴火した後の同月18日(207回)以来。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-12-04 06:15 | 地震 大災害 | Comments(0)
警告! 

次の震災は
国民の半数が被災者になる


東洋経済オンライン 11/22(水) 9:00配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171122-00198296-toyo-soci

「こんなズブズブの土地に本社を建てちゃいけませんね」「家具止めもしないなんて、おバカさんです」――。こうした口調でズバズバと防災の不備を突く、名物教授をご存じだろうか。名古屋大学の福和伸夫教授である。
偽悪的にも思えるその言動は、タテマエと人任せがはびこる「防災大国・日本」に対する憂慮の裏返しだ。人を動かすには、都合が悪くてもホンネを語り、「わがこと」として受け止めてもらわなければならない。
そんな信念を持って走り回る福和教授が、初の単著『次の震災について本当のことを話してみよう。』を出版した。本人から多く取材する機会を持ち、今回の本の編集にも携わった筆者が、その「ホンネ」のメッセージの意味を読み解く。

■「防災しない」と容赦なくピシャリ

 名大の減災連携研究センター長、日本地震工学会会長、中央防災会議委員……。そんな肩書を頼って、安易に福和教授を講演会などに呼ぶと、主催者は痛い目に遭う。

 「こんな危ないところで講演させるなんて、ひどい人たちですね」

 講演会はたいてい、こんな「主催者いじり」から始まる。福和教授は講演会場へ早めに着いて、建物の定礎に彫り込んである建築年代をチェック。耐震性が低い1981年以前の旧建築基準法の設計で建てられていないかどうかを確認している。

 さらに、基礎周りの地盤沈下やひびをデジカメで撮影。講師の控え室に通され、家具固定されていないロッカーがあったらまたパチリ。ついでに事務室なども撮り、パソコンに取り込んでおく。そして講演が始まると、真っ先にその「具合の悪いところ」をプロジェクターで大写しにするのだ。何も知らなかった主催者は、赤っ恥をかくことになる。

 相手が国の防災官庁であろうが、大企業であろうが、容赦ない。ただし居合わせた聴衆には、これが大受けだ。

 「人に嫌われる言いにくいことを言う。それをできるだけ茶目っ気たっぷりに。最近は、なかなかそれができにくい社会になっている。私もプレッシャーは多々感じていて、いろいろな人たちから『そんなことを言ってくれるな』としかられることも。そのうち刺されるかなと心配もするが、『言ってくれてありがとう』と感謝されることも多くある。だから私は、元気なうちはちょっと嫌われる『おせっかい役』をできるかぎりやっていこうと思う」――。本書には、こんな過激な「福和節」があふれている。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-11-23 06:48 | 地震 大災害 | Comments(0)
「余震怖い」今も1300人避難 

地震想定外、揺れる韓国 

行政混乱、手抜き工事も露呈
 

震源地ルポ


西日本新聞 11/20(月) 10:58配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171120-00010004-nishinpc-int

 韓国南東部で15日発生した地震は同国の観測史上2番目の規模となるマグニチュード5・4を記録した。震源地の浦項(ポハン)市では今も多くの被災者が避難所暮らしを送る。とはいえ、日本の震度階級では推定で「5弱」(日本の研究者)とされ、日本ではたびたび発生する規模。地震が少ない韓国では、今回の地震を契機に避難所運営や建物の手抜き工事などこれまで見えなかった問題が顕在化している。

 18日、浦項市の興海(フンヘ)体育館は約700人の被災者がすし詰めとなって寝泊まりしていた。「自宅の壁にひびが入りトイレが壊れた。余震も怖い。いつ元の生活に戻れるのか」。近くのマンションに住む李再根(リジェグン)さん(82)は不安を口にした。

 体育館には大量の支援物資が積まれ、行政職員やボランティアが忙しく立ち働いていた。だが避難所の全体像を取材しても要領を得ない。行政はどうやらボランティアはおろか、被災者全員の把握もできていないもようだった。被災者からは「支援物資は食料品が中心で、防寒具など生活用品が足りない」「自宅の被災状況など行政から情報が入らない」などと不満が漏れた。

どの避難所も運営は混乱気味

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-11-21 06:53 | 地震 大災害 | Comments(0)
韓国南東部でM5.4、39人負傷

=観測史上2番目の規模


時事通信 11/15(水) 15:48配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171115-00000069-jij-kr

 【ソウル時事】韓国気象庁によると、15日午後2時半ごろ、同国南東部の慶尚北道浦項でマグニチュード(M)5.4の地震が発生した。

 韓国メディアによれば、負傷者は39人。韓国は地震が少なく、1978年の気象庁による観測開始以降、今回の地震は昨年9月に発生したM5.8に次いで2番目の規模。韓国政府は被害状況の把握を進めている。在韓日本大使館によると、日本人の被害者は確認されていない。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-11-16 06:36 | 地震 大災害 | Comments(0)
300年続いたエジプト王朝を滅ぼした火山の大噴火、
  ようやく解けた歴史上の“ナゾ”

    島村英紀(地震学者)

たんぽぽ舎です。【TMM:No3211】
2017年10月31日(火)午後 09:12
地震と原発事故情報
より一部

┏┓ 
┗■1.300年続いたエジプト王朝を滅ぼした火山の大噴火、
 |  ようやく解けた歴史上の“ナゾ”
|  警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その221
 └──── 島村英紀(地震学者)

◎ 古代エジプト最後の王朝のプトレマイオス3世が、優勢だった軍事攻勢を突
然、中止した。紀元前245年のことだ。
 だが、その理由は分かっていなかった。相手は宿敵セレウコス朝。現在のシリ
アとイラクに当たる地域を中心に栄えていた。
 そして、その後、プトレマイオス朝は滅亡する。
 もともとプトレマイオス朝が栄えた背景には、広大な穀物畑があった。これは、
毎年起きるナイル川の夏の洪水が農産物に適した栄養豊富な泥を運んできたこと
と、9月に川の水が引いた後は、水路と堤防を作って水を貯蔵していたことによ
る。

◎ 戦争の中止と王朝の滅亡。この歴史上のナゾは、この10月に発表された論文
でようやく解けた。火山の噴火が原因だった。
近くに火山がないエジプトでも、火山の大噴火がはるかに離れた文明を滅ぼし
てしまったのだ。
 紀元前3世紀と紀元前1世紀に過去2500年で最大級の噴火が起きた。起きた場所
はエジプトよりも東にあるアフリカ東部を南北に貫く大地溝帯(だいちこうた
い)。ここはプレートが生まれていずれ海ができるところだ。多くの火山が並ん
でいる。
 この噴火は、噴出物が空を覆っただけではなく、現在エチオピアになっている
ナイル川の源流が枯れ、穀物の不作を引き起こした。
 そのためプトレマイオス朝は食糧難に苦しみ、国内で大規模な反乱が起きた。
こうして、軍の戦場からの撤退をやむなくさせたのだ。
 そのうえ2度目の大噴火が起きた。こうして約300年間続いた王朝は滅びてしま
った。古代世界で最も農業生産性が高かった地域を大噴火がすっかり駄目にして
しまったのだ。

◎ じつは日本でも大規模な噴火で、当時、西日本で栄えていた縄文文化が途絶
えてしまったことがある。いまから7300年前の鬼界(きかい)カルデラ噴火だ。
 鬼界カルデラは東西23キロ、南北16キロにもわたる大きなカルデラだ。東京
23区の面積の6割にもなる。昨年の神戸大学などの調査で、まだ噴火のときの熱
が残っているのが確認された。
 鹿児島市から約100キロ南南西にある薩摩硫黄島と竹島はカルデラの縁に作られ
た島だ。薩摩硫黄島の硫黄港に高さ80メートルの溶岩絶壁があるが、これは鬼界
カルデラのカルデラ壁である。
 この大噴火が起きたのは九州の南方沖だったが、九州をはじめ西日本全体が大
被害を受けた。この時代の縄文遺跡が東北日本や北海道だけからしか出土しない
のは、このためだった。

◎ それでも、この鬼界カルデラは日本最大ではない。大きさで日本最大のカル
デラは北海道東部の屈斜路(くっしゃろ)カルデラである。2位が阿蘇カルデラ、
3位は鹿児島県の姶良(あいら)カルデラである。
日本では大規模なカルデラ噴火が過去10万年間に12回起きた。
最後のカルデラ噴火から7300年たっている。平均的な間隔から見て、今後、い
つ次の大噴火が起きても不思議ではない時代になっているのだ。

(島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より2017年10月27日の記事)


┏┓ 
┗■2.規制委は稼働中の原発を止めて
 |  神戸製鋼所の製品をチェックするべきだ
 | 「神戸製鋼グループの原子力技術と製品」は
 | 多様で多数、配管破断が心配!
 | 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その148
 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク)

 10月8日に神戸製鋼所が「製造したアルミ・銅製品の一部に関する不適切な行
為について」を発表した。その後、品質自主点検の妨害行為、米国司法当局から
の書類提出要求、マテリアル銅管におけるJIS表示認定取り消し、当社グルー
プにおける不適切行為について、と次々の発表は、社員でなくても目を覆いたく
なる。
 しかし、他人事ではすまない。パンフレット「神戸製鋼グループの原子力技術
と製品」(24ページ)を見ると恐ろしくなる。
参照 http://www.kobelco.co.jp/products/nuclear/npi.pdf

<引用
 原子力産業に貢献する神戸製鋼グループの「オンリーワン」

 …原子力産業はエネルギー供給の中核として、今後益々その重要性を増し、よ
り一層の信頼性、安全性の確保が求められます。神戸製鋼グループは、この分野
においても「ものづくり力」を発揮し、独自の特色ある「オンリーワン」を追求
し、これらを通じてグローバルな社会貢献を目指していきます。

各種原子炉機器の供給

 神戸製鋼グループは、原子力発電所向けに原子炉機器を供給しています。13,
000トンの大型水圧プレス等の充実した設備を使用し、発電・石油精製・化学等の
多様な機器製造を通して蓄積された加工・溶接・組み立て技術を活かして、厳し
い品質管理のもとでPWR用上蓋や高い効率が得られる湿分分離加熱器(MSR)
等の熱交換器類を製作しています。電力設備を少しでも長く使用するために高経
年化した原子炉のリハビリニーズが高まってきており、当社の原子炉機器はこう
したリハビリにおける電力供給の信頼性確保のみならず省エネルギーにも貢献し
ています。…
>引用終了

 これらの製品が不適切な品質点検で供給されていたのだ。実際に、東京電力の
福島第二原子力発電所に納品していた配管について、配管の寸法のデータを、実
際には測定していないにもかかわらず、測定したように装っていた。
 東電福島第一原発事故は地震による配管破断が原因かも知れないと国会事故調
などが報告していたが、神戸製鋼所が提供した配管はどれだけあるか、心配だ。
 ところが、原子力規制庁は、国内の原発で該当する製品が使われていないか、
神戸製鋼所と電力各社に対して調査して報告するよう求めているだけ。ここでも、
メーカー任せ・事業者任せの待ちの姿勢でチェックをしている。

 ひとたび大事故が起これば大変な事態を招く(今でもイチエフ事故の為に8万人
以上の人が避難している)ことを考えれば、まずは今稼働している原発(川内1,
2号機、高浜3,4号機)を止めて、神戸製鋼所の製品の有無とその品質をチェッ
クするべきだ。
 また、今定期点検で止まっている伊方3号機についても直ちに同様のチェック
をするべきだ。
 これについては、「脱原発をめざす首長会議」が10月29日に「原発関連施設に
納入された神戸製鋼製品の検査などを求める緊急要請」を発表した。
 また、グリーンピースが署名運動を実施している(締切は10月30日
https://act.greenpeace.org/page/15624/petition/1?ea.url.id=1107770&forwarded=true
)

*****
by kuroki_kazuya | 2017-11-01 06:15 | 地震 大災害 | Comments(0)
新燃岳6年ぶり噴火 

警戒レベル3に


Fuji News Network 10/12(木) 1:02配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20171012-00000113-fnn-soci

新燃岳が6年ぶりの噴火。警戒レベルが引き上げられた。
鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳が、午前5時半すぎに噴火。
噴煙は、上空300メートルに達した。

気象庁は、午前11時すぎに、噴火警戒レベルをレベル3の入山規制に引き上げ、火口から、およそ2kmの範囲での大きな噴石や火砕流に、警戒を呼びかけた。
新燃岳の西、鹿児島県の霧島市では。

登山客は「(登山で)御鉢まで行ったんですけど、警官に止められて、帰ってきた」と話した。
住民は「こっちに灰が来ると、大変ですもんね。これぐらいで収まってもらうと、うれしい」と話した。
噴煙は、気象衛星の映像にも、とらえられていた。
東の宮崎県側に流れているのがわかる。

宮崎・高原町役場の情報カメラでは、午前9時前には赤かった画面手前の屋根が、2時間後には、火山灰の影響で真っ白になっているのが確認できる。
被害は農作物にも。

火山灰は、収穫真っただ中の稲穂に積もっていた。
米農家は「きのうから刈ってるんだけど、白煙が上がってたから、爆発する前に、降灰する前に刈っちゃおうかなと(思っていたが)甘かったですね」と話した。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-10-12 06:53 | 地震 大災害 | Comments(0)
「関東全域を襲う内陸直下型地震 
  人々の記憶に残らなかった西埼玉の被害 」

     島村英紀(地震学者)

たんぽぽ舎です。【TMM:No3185】
2017年9月29日(金)午後 10:24
地震と原発事故情報
より一部

┏┓ 
┗■1.「関東全域を襲う内陸直下型地震 
 |  人々の記憶に残らなかった西埼玉の被害 」
 |  関東地方のどこにも、これから襲ってくる
| 内陸直下型地震の危険はあるのだ
| 「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」その216。
 └──── 島村英紀(地震学者)

 埼玉県は地震も台風の被害も少なく、自然災害が少ない県として知られ
ている。住んでいる人も油断しているに違いない。
 たとえば首都圏に死者10万人を超える大災害をもたらした関東地震
(1923年)も、埼玉県では死者数は死者全体の約2%、220名弱。それも東京
に接する南部に被害が集中していた。

○だが、油断してはいけない。埼玉県でも内陸直下型地震は起きる。その
ひとつが、1931(昭和6)年9月21日に起きた「西埼玉地震」だ。マグニ
チュード(M)は6.9だったが20人近い死者を生んでしまった。
 この地震は県西部の寄居(よりい)に震源があった。震源がごく浅い直
下型地震だった。
 寄居(現大里郡寄居町)は秩父山地が迫っているところだ。地鳴りが広
い範囲で聞こえた。これは堆積物がほとんどない山地の地震の特徴である。
山地には被害がほとんどなく、寄居の市街地は壁が落ちた程度で被害が少
なかった。
 一方、埼玉県の中部や東部で人々が集まっているところに被害が多かっ
た。被害が大きかったのは、荒川と利根川沿いの県東部の地盤が軟弱なと
ころだった。
 揺れが大きかったところでは地面に亀裂が走り、広い範囲で地盤液状化
による地下水や土砂の噴出、井戸水の濁りなどが生じた。

○そもそも西部を除いた埼玉県の多くが田んぼや湿地を埋め立てて住宅街
ができている。こういった場所では液状化が起きやすい。
 隣接する群馬県でも、関東地震より西埼玉地震のほうがずっと大きな被
害を出した。たとえば倒壊家屋は関東地震では50棟もなかったのに、西
埼玉地震では150棟を超えたし、死者5人も出た。西埼玉地震での群馬県
の被害も利根川と支流の近くに集中していた。
 関東地震のときの揺れの分布図を見ても、東京から埼玉県東部へかけて、
揺れが大きかった「帯」が延びている。これは荒川と利根川が長年かかっ
て運んできた軟弱な土が厚く堆積しているところだ。これから襲って来る
大地震でも、これらの地域は、また、大きく揺れるに違いない。

○西埼玉地震が人々の記憶に残っていない理由がある。
 ひとつは群馬・長野県境にある浅間山(標高2568メートル)だ。1927
年ごろから噴火活動がさかんになり、毎年のように爆発を繰り返していた。
そして1930年には死者6人、1931年にも死者3人を出す噴火が続いてい
た。━━
 天災ばかりではない。西埼玉地震の4日前には、満州事変の発端となる
柳条湖事件が起きている。地震発生当日にも朝鮮に駐留していた帝国陸軍
が独断で中国国境を越えて派兵して、国内も騒然となっていた時期だった
のだ。つまりメディアや人々の関心は西埼玉地震からすぐに離れてしまっ
たのである。

○しかし、忘れてはいけない。関東地方のどこにも、これから襲ってくる
内陸直下型地震の危険はあるのだ。昔とは比較にならないくらい多くの家
が建ってしまっただけに、地震への弱さがことさら心配になる。
 (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より2017年9月8日の記事)

*****
by kuroki_kazuya | 2017-09-30 06:15 | 地震 大災害 | Comments(0)
「原発と大津波 警告を葬った人々」(添田孝史)を読んで
  津波の安全率1.0を「とりあえず」で決める

    今井孝司(地震がよくわかる会)


たんぽぽ舎です。【TMM:No3184】
2017年9月28日(木)午後 10:30
地震と原発事故情報
より一部

┏┓ 
┗■2.「原発と大津波 警告を葬った人々」(添田孝史)を読んで
 |  津波の安全率1.0を「とりあえず」で決める
 |  原発の再稼働は認められない
 └──── 今井孝司(地震がよくわかる会)

○初めに
 東電の取締役3名(勝俣恒久元会長、武藤栄元副社長、武黒一郎元副社長)に
対する刑事裁判の初公判が6月30日に行われました。
 現在は東電が津波を予見できたかということが大きな争点となっています。と
はいえ、この公判の中身を理解するのは内容が多岐かつ膨大なため大変です。
 そこで、おさらいの意味もこめて、「原発と大津波 警告を葬った人々」(添
田孝史)(2014年11月20日)を再読しました。
 本にある年表と、「もっかい事故調オープンセミナー」での資料、及び、
当会HP( http://jishinga.com )で新規に作成した地震年表(【地震原発資料】
の「地震年表」)の内容等を組合せたものを当会HPにアップ(【特集】の「原
発と大津波(添田孝史)」)しました。
皆さんの「原発と津波問題」の理解の一助となれば幸いです。

○特に注目した項目(※以下の括弧付き数字はHP内のカウンタ)
(9)1966/12/15 福島第一原発1号機.設置許可申請
 東京電力は1951年から1963年(12年)までの観測による小名浜港の潮位から3.
1メートルの津波を想定。
(15)1986年 仙台平野で貞観地震の津波堆横物見つかる
 「海沿いの地層に、その跡が残るはず」と直感。実際に痕跡を見つけることに
成功した。そして1986年には、仙台平野で津波堆積物を地層の中からみつけた。
ここ3000年の間に少なくとも3回の大津波が起きていることがわかり、それは内
陸4キロまで入り込んでいた。
(25)2000/11/03 「とりあえず」安全率1.0(土木学会評価部会)
 ・主査・首藤伸夫・東北大名誉教授「議論もあるかと思うが、現段階では、と
りあえず1.0としておき、将来的に見直す余地を残しておきたい」
・今村文彦・東北大教授「安全率は危機管理上重要。1以上が必要との意識はあ
ったが、具体的に例えば1.5にするのか、従来の土木構造物並びで3まで上げる
のか決められなかった。本当は議論しないといけなかった」
(28)2002/03 土木学会が津波評価技術(土木学会手法)を策定
 2002年2月3日「とりあえず」(首藤氏の発言)定められた土木学会手法に従っ
て、東電は福島第一原発で想定される津波の高さを5.7メートルに見直し、保安院
に報告書を提出した。
(40)2008/03 東電が津波地震の津波高さを計算 東電による津波想定(15.7m)
 同じ月、シミュレーションの結果、津波地震が福島第一原発に高さ15.7メート
ルの津波をもたらす可能性があるとわかった。同年6月、東電の土木調査グルー
プは、武藤栄・原子力立地副本部長と、津波想定を担当する吉田昌郎・原子力設
備管理部長らにこの予測結果を説明する。
(42)2009/06/24 東電が貞観津波を想定していないことを耐震バックチェックW
Gで指摘される
(45)2011/03/07 東日本大震災4日前の「お打ち合わせ」(東電と保安院)
 発電所の津波対策については、土木学会原子力原子力土木委員会津波評価部会
における審議状況、貞観津波を視野に入れて社内検討を実施する。(現在検討中)
(56)2014/09/26 吉田所長の証言 逃がした対策の機会 自然を侮り 利益優先
 -東北電力女川原発(宮城県)では、869年の貞観津波を考慮している。福島で
は。
 「福島県沖の波源(津波の発生源)は今までなかった。いきなり考慮するのは、
費用対効果もある。お金を投資する根拠がない」

○まとめ
 特に恐怖を感じたのは、津波の安全率1.0を決めるに際して、科学的根拠もほぼ
なく、「とりあえず」という惰性で決められたというくだりだ。安全率1.0でとり
あえずいいという工作物がこの世にあったとは信じられない。このような非常識
がまかり通る原発はやはり再稼働してはならない。

補足:「安全率1.0」とは、エレベーターの定員・最大重量で言えば、「10人乗り」
の場合、11人乗れば落ちてしまう。
 仮に、「安全率2.0」とすれば「10人乗り」に「20人」乗った場合の重量でも落
ちないだろう。

*****
by kuroki_kazuya | 2017-09-29 06:15 | 地震 大災害 | Comments(0)
南海トラフ地震の「先駆け」かも-阪神淡路大震災や
  鳥取県西部地震は来るべき南海トラフ地震の先駆けの
  ひとつかもしれない

     島村英紀(地震学者)

たんぽぽ舎です。【TMM:No3183】
2017年9月27日(水)午後 08:33
地震と原発事故情報
より一部

┏┓ 
┗■1.南海トラフ地震の「先駆け」かも-阪神淡路大震災や
 |  鳥取県西部地震は来るべき南海トラフ地震の先駆けの
 |  ひとつかもしれない
 |  警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その214
 └──── 島村英紀(地震学者)

◎ いまから74年前、1943(昭和18)年9月10日に鳥取地震が起きた。
 マグニチュード(M)は7.3。直下型としては最大級の地震だった。6400人以上の
犠牲者を出した阪神淡路大震災(1995年)と同じ大きさだ。
 この大地震を経験した老婦人と会って話を聞いたことがある。鳥取市の中心部
は壊滅し、古い町並みはすべて失われてしまった。市内の住宅の全壊率は80%を
超え、犠牲者は1083人にのぼった。
 だが、唯一の救いもあった。当時は市民の防災訓練が徹底されていたので大火
にはならなかったのだ。1945年に終わった第二次世界大戦の終末期で、日本各地
で米軍の空襲に備えてバケツリレーなどの訓練が行われていたのである。
 じつは鳥取地震では市内16ヶ所から出火していた。地震が起きたのが夕方18時
前で夕食の準備中という最悪の時間帯だった。水道管も破裂していた。

◎ しかし、鳥取はその9年後、戦後日本最大の大火に見舞われてしまった。
1952年4月に起きた鳥取大火だ。この大火で焼失面積45万平方メートル、鳥取市
の人口の3割以上である2万人が被災した。
 この火事がこれほどの大火になってしまった原因はフェーン現象だった。低気
圧が日本海北部にあり、そのため毎秒15メートルもの乾いた強い南風が日本海に
面した鳥取に吹いていた。鳥取は大地震と大火で、踏んだり蹴ったりだったので
ある。
 昨年12月に起きた新潟・糸魚川市の大火も、鳥取大火と瓜二つの気圧配置だっ
た。やはりフェーン現象で吹いた南風が強くて火が燃え広がってしまった。だが、
鳥取大火では、糸魚川大火の11倍もの面積に焼け拡がってしまったのだ。

◎ ところで、鳥取地震はたんに鳥取だけの地震ではなかった。
 北但馬地震(1925年、M6.8)と北丹後地震(1927年、M7.3)と鳥取地震は、
南海地震(1946年、M8.0)と東南海地震(1944年。M7.9)の「先駆け」になっ
た直下型地震ではないかと考えられているのだ。
 南海地震と東南海地震は、恐れられている「南海トラフ地震」の先祖だ。同じ
メカニズムで起きる先祖は10回以上が知られている。
 これら先祖たちの数十年前から西日本で直下型地震がいくつも起きたことが知
られている。
 2013年4月に兵庫県淡路島付近でM6.3の直下型地震が起きた。最大震度は6弱。
住家の一部損壊が2000棟以上にのぼったのをはじめ、水道管の破損や液状化によ
る施設被害が各所で起きた。2015年2月にも徳島で最大震度5強の直下型地震が起
きた。
 もし恐れられている南海トラフ地震が起きたら、これら淡路島や徳島の地震は
「先駆け」だったといわれるに違いない。
 それだけではない。もしかしたら阪神淡路大震災や鳥取県西部地震(2000年。M
7.3)も、来るべき南海トラフ地震の先駆けのひとつかもしれないのである。

(島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より2017年9月8日の記事)

*****
by kuroki_kazuya | 2017-09-28 06:15 | 地震 大災害 | Comments(0)
浜岡原発基準津波、
内閣府想定考慮 

中電、M9.6地震は対象外


@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 9/16(土) 8:00配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170916-00000017-at_s-l22

 原子力規制委員会は15日、中部電力浜岡原発3、4号機(御前崎市佐倉)の審査会合を開き、想定される最大の津波高「基準津波」の検討を始めた。中電は内閣府による南海トラフ巨大地震(M9・1)の想定を考慮し、これまで通り、基準津波を21・1メートルと算定したことを説明した。

 一方、南海トラフから南西諸島海溝(琉球海溝)にかけて想定されるM9・6の地震については「(南海トラフと同海溝は)形成された年代や過程が異なる。一体となって破壊しない」として、基準津波の検討対象に含めなかった。

・・・(途中略)

 規制委側は算定の根拠や経緯を明確にするよう求めたほか、自治体の地震被害想定なども参考にするよう要請。中電は応じる意向を示した。

 規制委の石渡明委員は、中電の担当者が東日本大震災の津波を例外扱いして説明したことに触れ「われわれは例外とは考えていない。表現には注意してほしい」と指摘した。
by kuroki_kazuya | 2017-09-17 06:35 | 地震 大災害 | Comments(0)