スキーにはまっています。


by 幸田 晋

電力融通に限界 周波数「明治の分断」ツケ

電力融通に限界 
周波数「明治の分断」ツケ 
九電など

西日本新聞
2011年3月15日 00:31より
カテゴリー:社会


 東京電力が初の計画停電に追い込まれた。
九州電力など電力各社が東電に行っている

「電力融通」の量に限界があるためだ。

電力業界が静岡県などに設置する
周波数変換施設は3基のみ。

歴史的な経緯で周波数が
明治期以降、東西日本で「分断」
されたままだったことが、
極めて深刻な弱点になった格好だ。


 電力の周波数は現在、
静岡県富士川などを境に

九電など西日本が60ヘルツ、

東電や東北電など東日本が50ヘルツに
分かれている。

これは、近代化による
電力需要の増加を受け、

1894年に東京電灯(現在の東電)が
50ヘルツのドイツ製発電機を導入したのに対し、

大阪電灯(同関西電)など関西側が
60ヘルツの米国製発電機を採用したのが分断の始まり。


 1960年代以降、
日本経済は高度成長期に入り、
電力需要が急拡大。

広域的な電力融通の必要性が高まり、

電力業界は資金を出し合って
周波数変換所の設置を始めた。

65年に静岡県の佐久間変換所、

77年に長野県の新信濃変換所を設置。

直近では静岡県の東清水変換所が
2006年3月に一部稼働を始めた。

 東日本大震災を受け、
12日午前0時から、
九電が15万キロワット(14日から20万キロワット)
を融通するなど

各社が東電への電力供給を開始。

九電の供給力合計は
約2千万キロワットなのに対し、

余力は現在少なくとも500万キロワット以上ある。

しかし、
現時点の3変換所の受電容量は計100万キロワット。

東清水が完全稼働する14年末でも
容量は計120万キロワット。

今回、東電は1千万キロワット程度の
不足分を補うには程遠い。


 「これ以上融通したくてもできない」と、
ある西日本の電力会社関係者は漏らす。

これから変換所を新設するにしても、
新たな送電線なども必要で

「建設に数年かかる」(九電関係者)という。


 07年の新潟県中越沖地震で
東電柏崎刈羽原発の運転が停止した際、

東電は同じ電力周波数の東北電からも
融通を受けて乗り切ったが、

今回の東日本大震災で
東北電の発電設備も被害を受けた。

東電は計画停電期間を当面4月中とし、

夏場の需要期に再開する意向を示しているが、

西日本地区の電力会社も需要期を迎えるため、

融通できる余裕が少なくなる懸念もある。

=2011/03/15付 西日本新聞朝刊=

by kuroki_kazuya | 2011-03-17 19:53 | 核 原子力 | Comments(0)